- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 歴史
- > 講談社 山岡荘八文庫
出版社内容情報
山岡 荘八[ヤマオカ ソウハチ]
著・文・その他
内容説明
巨星家康の死後、徳川幕府は着々と基盤を固め、三代家光の時代には確固不動となった。そして、口実を設けては外様大名の取り潰しを策し始める。伊達家だとてその対象の例外ではない。しかし、天下の副将軍政宗は、あらゆる危機を切り抜けて、伊達62万石の安泰を確立する。独眼竜政宗の生涯、完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
54
遂に最終巻です。徳川の世となり、家康の死後時代の基盤を固めていき、家光の時代に不動の幕府となりました。外様大名を潰していく策を立てますが、政宗もまた例外ではなかったのでしょう。とはいうものの、あらゆる危機を避けて通れるのが政宗なんですね。その最期はひっそりとしたものでしたが、文化さえ違えば天下人となる力があった武将に思えます。2023/02/15
優希
46
時代は徳川の時代となり、政宗も死を迎えます。殆ど看取らせず、ひっそりと命を落とします。その生涯は、文化こそ異なれば天下をとっていたかもしれないと思わされました。2022/04/09
koba
26
★★★☆☆2012/11/03
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
19
血で血を洗う戦国の時代は終わり、世は徳川の時代が始まる。政宗は天下を手に入れることは出来なかった。しかし、徳川政権下での「天下の副将軍」として、天下安寧の為に睨みを効かせる、新しい晩年の人生が待っていた。家康・秀忠・家光。徳川将軍家3代に使えた奥羽の片目虎、天下の独眼竜政宗のドラマはここに終了する。始めは己れの野心しか知らない闇の様な存在だった政宗も、家康という太陽を知り光を知り天下の本当の道を知り、、、。最後に政宗の辞世の句を「曇りなき 心の月をさきたてて 浮世の闇を照らしてぞ行く」ー伊達政宗 完結ー2020/06/05
綱成
16
戦国時代に生まれた伊達政宗も遂に永遠の眠りにつきます。自我が強く典型的な覇者だった政宗から、太平の世を根付かせるための治世の名君になる成長の物語でした。徳川の信頼も勝ち取り、終盤は家康さえ上回ったのではないかと思うほどです。最後のシーンは、最後まで伊達政宗らしいような気がします。2016/03/15