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- > 講談社 山岡荘八文庫
内容説明
応仁の乱から三十年。世はまさに乱世。中国地方もまた、山口に大内義興が前将軍足利義尹を擁して上洛をねらい、出雲には老虎尼子経久が牙を光らせていた。その二大勢力の間に揺れる小国安芸の毛利家に生まれた元就。かりそめの平和は父弘元の死で終止符を打たれた。十歳のみなし児城主の軍命は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
54
応仁の乱から30年後、時代は乱世に突入しています。そんな中で生まれた元就。しかし弘元の死により10歳にして城主になった元就はどんな運命を辿るのでしょう。2巻も読みます。2023/02/24
優希
39
応仁の乱から30年後の時代が描かれます。毛利家に生まれた元就ですが、幼くして父を亡くし、孤児城主になったことでまた新たな時代が訪れるような気がします。続きも読みます。2022/04/08
古古古古古米そっくりおじさん・寺
36
私は毛利元就は好きだが、山岡荘八は苦手だ。いちいち教訓的で文章がくどい。「人間とはこのように〇〇なものであろうか」という述懐が多く、基本的に湿っぽくて何事も因果応報的である。周防の大守・大内義興が帝を奪い山口遷都を企てているという設定で、それを阻止したい元就の兄・興元と楠木正成の子孫でもある忍者・成田小五郎。山岡自身が右寄りの為、善玉は勤皇家に描かれる。史実では酒の飲み過ぎで20代で死んだ興元(笑)。元就は弟の相合元綱を殺しているが、当小説では元綱が自害している。永井路子『山霧』の方が面白い。2015/08/19
フミ
20
面白さが分からず、幾度も挫折していた山岡荘八先生、久しぶりのチャレンジで、ようやく楽しんで読めました。作者様の時代解説などは控えめで、人物同士の会話から、物語がゆっくり進んでいく感じですね。視覚化すると、屋敷内での人物会話が多く、舞台演劇のようだな…と感じました。 前半部は忍びの人物がメインで「あの大物大名の目的は…」というテンポで、先の展開が心配だったのですが、150頁くらいから、ようやく毛利元就が動き出してくれて、ホッとしました(笑)新聞連載か何かで、読者様の反応で、テンポを変えたのかな…?2023/02/06
ちばと~る
15
永井路子先生の『山霧』...たのしめたんだけど〜な〜んか物足りないので〜山岡荘八版の元就公を読んでみる。興元の子って幸鶴丸じゃなくって幸若丸?渡辺守勝って渡辺勝のこと?とか違和感あったけど〜元就家督相続時の高橋興光の横暴がちょっとだけ描かれてて満足!戦の場面で元就公が頭キレキレでカッコいい!!応仁の乱以後の南朝勢力の暗躍なんかも描かれてて面白い!!前巻は隆元が山口に人質に行くとこまで。謀略、陰謀グチャグチャなのは後巻に期待〜2013/02/12