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内容説明
尊氏、ついに造反!箱根山に迫った官軍新田義貞を打ち破り、大軍を集めて西へ。だが上洛した足利軍は、名将楠木正成の軍略に翻弄され命からがら西国へ落ちた。尊氏はしぶとい。北朝方の院宣をかざして東上する。死すべき時を悟った正成は長男正行に後事を託し、湊川の合戦に華々しく散っていった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
○正成の行動は日本人の美学の一典型であると感じ、心に迫るものがありますが、その純粋さに甘んじている集団がいたり、専門家を差し置いて素人が口を出し責任をとらないのも日本人の一典型かなと思いつつ読みました。2022/07/01
金吾
20
○足利尊氏が遂に武家支配を復活させるために立ち上がります。太平記の一番醍醐味のある部分だと思います。北条氏滅亡時もそうですが、大きくは時代、小さくは戦機を如何にして掴むのかが勝敗を左右し、一度つかんだ流れでも油断すると相手側に流れがいくのだなあと感じました。どの太平記を読んでも湊川の戦いは胸をうちます。2021/03/04
いぬたち
3
ここにきてドラマティックな展開が怒涛のごとく押し寄せてきた!相対する者同士で計略や他者の介入などにより勢いが二転三転し印象的な出来事ばかりなのでワクワクしながら読めた。次が最終巻2018/09/09
Ryuji
3
★★★★☆第四巻は中先代の乱で鎌倉へ下った足利尊氏の朝廷への叛旗と京都への進軍。後醍醐天皇の京奪還と尊氏の九州下向。尊氏の九州からの再東上、楠木正成が戦死する「湊川の戦い」まで。新田義貞が何とも歯痒い、足利尊氏からの京奪還時に尊氏を完膚なきまでに叩いておけば歴史も変わっただろうに(義貞だけの責任ではないが)・・尊氏を九州に落とさせたばかりに反撃の機会を与えてしまった。おバカさんの公卿の考え方で楠木正成も戦死、南朝側から見ると何とも歯痒い巻です。2013/11/14
ぺしみち
2
どいつもこいつもバカばっかしだな。2025/01/10