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内容説明
楠木正成の天皇奪回の工作は成功し、後醍醐は隠岐を脱出、名和長年に奉ぜられ船上山に倒幕の旗をかかげた。正成も千早城に籠り幕府大軍を悩ませる。機を見るに敏な足利高氏は幕府を裏切り京都を占領。新田義貞もまた関東に兵を挙げ、鎌倉を攻撃した。1333年5月、権勢をふるった北条氏は遂に亡んだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
○時代が一気に流れていく様が躍動感ある表現で書かれています。やはり現世利益であり、対比される楠木正成の今後の悲劇が垣間見える構成は見事だと感じました。2021/03/04
金吾
20
○話が動いてきました。正成、尊氏、義貞のそれぞれの思惑が面白いです。2022/06/30
フーミン
8
高野山での攻防は息詰まる迫力があった。高野山が陥落し、正成が立てこもる千早城のみとなり、この悪い状況からどうやって後醍醐天皇を京に迎えられるのか?と思っていたら、後醍醐天皇が隠岐島から脱出して船上山で旗揚げ!足利高氏と新田義貞が仲間入り!なんだか調子が上がってきた!2018/02/16
Ryuji
5
★★★★☆第二巻は後醍醐天皇の隠岐脱出と楠木正成・護良親王の二度目の倒幕挙兵。さらに足利尊氏の鎌倉幕府への叛旗と新田義貞の挙兵、六波羅探題の壊滅。この時代の主役級の人達が揃ってきました。幕府存亡の危機の中、北条高時の危機感の無さが鎌倉幕府滅亡を象徴しているように思えた。2013/11/08
あおさわ
5
隠岐に流された先帝の奪還、そして妥当北条に向け先帝の宮護良親王、楠木正成、女忍兵の浅茅たちが動く。護良親王と繁姫の出会いと別れ、圧倒的不利の中で仲間を見定めていく道程。非常に面白いです!そして次代の覇者もゆるりと動き始めます。そしてついに。驕れるものはやはり久しからぬようです。だが太平記の語る物語はまだこれから。2012/02/18