内容説明
少女アンバーは家をでて、森に一泊することにしました。そこがブラウンナットやウッドバインたちの『リスの王国』だとも知らないで。そしてアンバーのこの冒険が、リス王国と人間の戦いの原因になるなんて…。かしこいアンバー、やさしい弟のウェンデル、そして平和を愛するリスたちに、この危機はすくえるでしょうか。動物と人間の勇気とやさしさを、想像力ゆたかにえがくファンタジー。小学校上級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
5
リスと友達になるキュートな動物ファンタジーかと思っていたら凄まじい話だった。世界中で起こっている民族紛争、政治闘争、侵略戦争そのものじゃないか。平和を訴える者が裏切り者扱いされて孤立するところがいかにもありそうで怖い。2016/08/15
花梅
0
『花になった子供たち』を先に読んでいたので、作風の違いにまず驚かされた。自分に対する腹立ちを他の物への怒りにすり替えてしまうなど、大人にとって、子供にはあまり触れられたくない面も描かれている。その点でちょっと人には勧めにくそうだなとも思うが、私はとても好きな作品だ。2016/11/30