出版社内容情報
【内容紹介】
1日きざみの“日録”全ドキュメント・スタイル。
大いなる希望の日々。
新憲法施行下、占領軍と日本の保守勢力は民主化にブレーキをかけ始める。希望の日々の裏側で、下山・三鷹・松川などの暗い事件が起こり、経済安定の背面で、合理化・倒産・人員整理の波が国民を襲った。
昭和22~24年、季節は民主改革から、「占領軍の意向に沿った」日本経済の自由化へと渡る。六・三・三制発足、新憲法施行、「家」制度の廃止と続く新たな日々は、またドッジ・ライン強行による経済安定のかげで、企業合理化と倒産・失業を続出させた。そして太宰治、笠置シヅ子、湯川秀樹らの名が刻まれる。