内容説明
百年の切支丹史は日本人の魂の「黙示録」!切支丹時代を考えるとき日本人信徒の信仰の強さに驚くのは当然として想像を絶する危険、苦難の中で信徒たちを励まし、慰め続けた外人宣教師たちの存在を忘れてはならない。背丈が高く、眼の色、毛の色、肌の色の違う彼等は一見して南蛮人とわかる。禁教下の日本を南から北までかけめぐって、福音を伝えた。彼等の行動力、使命感、そして、情熱、信仰が日本歴史上、空前絶後の眩しく、凄じい劇を織った…。
目次
1 極北の楽園―蝦夷切支丹秘話
2 ジパングの使徒―ザヴィエルの夢
3 幻の南蛮王国―在りし日の有馬・長崎
4 ローマへの旅―天正の少年使節
5 覇者と十字架―安土城下の短い春
6 西坂の祈り―26人の十字架
7 愛と母性の讃歌―女人たちの福音
8 地の国・神の国―右近と彼をめぐる人びと
9 強き人と弱き人―受難の時代の人間群像
10 みちのくの悲歌―東北切支丹の栄光と悲惨
11 有明の落日―島原の地獄
12 百年の黙示録―切支丹時代の精神史
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