内容説明
ぼくの家のとなりに,カール・ジンカという博士が越してきた。数学の天才だといううわさだ。ある日,博士の研究室に案内してもらった。円形のへやのまん中には,バスケットボール大の球が設置された台があり,そのわきには赤と緑のレバーがついている。完成したばかりの,ハイポレーザーという機械で,異次元空間へ旅することができるという。「赤いレバーがそのスイッチだ。」博士はそういって,いきなりレバーを引いた。一瞬にして,博士はかげもかたちもなくなってしまった。ぼくもレバーを引くべきだろうか……。
ぼくの家のとなりに,カール・ジンカという博士が越してきた。数学の天才だといううわさだ。ある日,博士の研究室に案内してもらった。円形のへやのまん中には,バスケットボール大の球が設置された台があり,そのわきには赤と緑のレバーがついている。完成したばかりの,ハイポレーザーという機械で,異次元空間へ旅することができるという。「赤いレバーがそのスイッチだ。」博士はそういって,いきなりレバーを引いた。一瞬にして,博士はかげもかたちもなくなってしまった。ぼくもレバーを引くべきだろうか……。