内容説明
ぼくあてに、叔母のレディー・サラから手紙がとどいた。先祖代々伝わる紋章がなくなったので、ハイランドの館に、すぐ来てくれという。紋章には呪いがかかっていて、その紋章を失うと、一族に不吉なことがおこるというのだ。その夜、ぼくは館の中の探検をはじめた。曲がりくねった階段を登っていくと、くもの巣が顔にひっかかった。そのとき、ぼくの耳にバグパイプの音がかすかに聞こえてくる……ふとふりかえると、緑色のドレスに身をつつんだ婦人が立っていて、紋章にかかれた謎のことばをつぶやいた。とつぜん、ぼくに危険がせまってきた!