内容説明
けた外れの奢侈と浪費で、建国から二代三十八年めで亡国の憂き目にあった煬帝・栄耀栄華の絶頂から地獄の底へつき落された風流天子徽宗皇帝・「朕は亡国の君に非ざれど、臣はことごとく亡国の民なり」明朝十七代最後の皇帝崇禎帝。
目次
オジサンが高校生のキミに語る 隋の煬帝(さあ煬帝のお話のはじまりだ;煬帝はホントに「父殺しの大罪」をおかしたのか;父の遺産を気前よく使って ほか)
宋の徽宗(ころがりこんだ皇帝の椅子;反対派への弾圧;宰相蔡京のたくらみ ほか)
明の崇禎徹(海棠の樹下で;亡国への傾斜;三案と党争と ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
wata
14
再読。父の本棚から久々に拝借^^;皇帝だって神様ではないので結局は考えることややる事は一緒。いろんな取り巻きがいて孤独だけれど…2014/11/12
ピオリーヌ
10
平成十年の刊。全十巻、中国の群雄シリーズの一冊。編集委員が尾崎秀樹、陳舜臣であり、執筆者は小説家・文学研究者・歴史学者と多岐にわたる。当巻は文学研究者の高島俊男、梅原郁、寺田隆信と二名の歴史学者が執筆。「煬帝」はのっけから読者を高校一年生と想定し、くだけた語り口で話が進む。巷で良く言われる煬帝の父殺し(文帝の楊堅)について、様々な史料を駆使しそれが作り話だと断定するくだりは痛快。「宋の徽宗」は徽宗の芸術家としての類い稀な才能(桃鳩図は見たことがある人も多いだろう)、蔡京2024/12/05
あらい/にったのひと
1
3人、煬帝と徽宗、それに崇禎帝の話。うち一人分はあまりに文章がひどいので読まなかった。崇禎帝を扱う本は割と珍しいよね、ということで読んでみたけど割と辛めの採点。とはいえこんなものなのだろう。なかなかよく書けていて、戦記物とか好きな人には向いていると思う。読ませる文章。2018/05/30
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