目次
威容を誇るバロック美術
パリスの審判(ペーテル・パウル・ルーベンス)
狩場のチャールズ一世(アントニー・ヴァン・ダイク)
老いが歌えば若きは笛吹く(ヤーコプ・ヨルダーンス)
コルネリス・ファン・デル・ヘーストの収集室(ヴィレム・ファン・ハーヒト)
アイリスのある花束(ヤン・ブリューゲル 父)
キリストの洗礼(アダム・エルスハイマー)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
309
最初から順を追って読まずに、いきなり17世紀後半のフランドルに対面することになり、いささか戸惑うことに。17世紀フランドルといえば、フェルメールとレンブラントに極まるという印象から離れられないのだ。さて、この巻はルーベンスから。あの絵の大きさと色彩の仰々しさがどうも好きになれない画家である。しかも、工場のような工房で次々に大作を製作していたとなると、いよいよ敬遠したくなる。「フランダースの犬」では少年ネロの憧憬の画家だったのだが。次いでは宮廷画家ヴァン・ダイク。これまた国は違えど、同じく宮廷画家⇒2023/04/10