出版社内容情報
待望の邦訳! 《猫の画家》による名作絵本いなくなった子猫をさがす男の子の物語。さりげないストーリーの中に、温かいメッセージがふくまれています。猫の絵で世界的名声を博した、ニューベリーの代表作 幼児から
内容説明
5さいのリチャードのお気に入りは、手ぶくろのような毛をした、こねこの「ミトン」。でもある日、ミトンがいなくなってしまいます。いったい、どこへ行ったのでしょう。
著者等紹介
ニューベリー,クレア・ターレー[Newberry,Clare Turlay]
1903年、アメリカのオレゴン州で生まれる。2歳で絵を描きはじめ,6歳のときに画家になることを決意する。’31年『サリーとライオン』(さくまゆみこ訳、光村教育図書)でデビュー。’37年に発表した『こねこのミトン』が世界的ベストセラーとなり、一躍「ねこの画家」として名声を築いた。アメリカで毎年優れた絵本に贈られるコルデコット賞を’39年、’41年、’43年、’51年の4度受賞している。’70年没
劉優貴子[リュウユキコ]
神戸市生まれ。京都精華大学短期大学部英語英文科卒業。ボストン大学卒業。数学、生物学専攻。同大学院にて、保険数理学専攻により理学修士を取得。ボストンに在住し、翻訳に携わる。共訳書に『どうぶつのきたないもの学』(講談社)がある。1995年に朝日歌壇賞を受賞した歌人でもある
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
101
1937年発表。作者はこの絵本で『ねこの画家』として名声を築いたという。ふわふわの手袋のような手をしたこねこを『ミトン』と名づけ飼い始めた男の子。だけどミトンはいなくなってしまい、新聞に広告して探すことに。これを見ていろんな人たちがねこを連れて来てくれるけど、どれもミトンではなかった……。6歳で画家になることを決意したという作者は、プロになる前に大好きなねこの絵を描き続けてきたそうだ。水彩で描かれた柔らかな毛並み、表情にもそれぞれの個性があって、性格まで想像できる。日本語版は2000年11月初版。2016/07/06
ままこ
87
1937年に発表され’98年に復刊された「ねこの画家」ニューベリーの絵本。素朴なタッチで描かれた色んな角度の可愛いこねこの顔の表紙。ねこがフミフミする時はこういう表情するする。肉球を舐める仕草も寝ている顔もリアルでキューン♡ミトン、オンリーワン大切に思ってくれる男の子で良かったね。【猫本を読もう 読書会】2019/02/10
小夜風
26
【図書館】リチャードの仔猫のミトンがある日いなくなってしまい、新聞に迷子猫のお知らせを載せますが……。この絵本は1937年の出版ですが、新聞に個人情報を載せたらやっぱりいろんな人が来るんですね~。仔猫を探しているのに犬を持ってくる人まで(苦笑)。ミトンが凄く可愛くて愛らしくてぎゅうって抱き締めたくなりました♪2015/08/17
たまきら
24
図書館放出本。かわいいのでもらって来たら、大ヒット。この本、自分が子どもの頃も読んだ気がするので1936年出版!!2020/04/30
遠い日
16
ニューベリーの絵を求めて。愛らしい子猫の表情がたまらない。日本の絵画に憧れたニューベリーらしい、水墨画のような筆遣いがいい味わいを生む。失踪騒動にはびっくりだけれど、ミトンもよっぽど怖い思いをしたとわかる。リチャードに懐いて甘える顔のかわいさ!鳴き声まで聞こえて来そうです。2015/12/20