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感想・レビュー
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ヴェネツィア
341
1945年~1983年と戦後と晩年のダリを収録。この中で他の画集でもよく見られるのは「ピカソの肖像」と「象」(細くて脚の長い象)、「聖アントワーヌの誘惑」あたりだろうか。そして中核をなすのが、最愛の夫人ガラ。神話のレダに模すのはともかく、聖母像までがガラとは。もっとも、ルネサンス期のフィリッポ・リッピなども自分の愛人を聖母のモデルにしていたのだから、不遜なのはダリだけというわけでもないのだが。掉尾を飾るのはダリが描いた最後の絵「燕の尾」。ダリはやはり「ダリを見た」と納得できる画家。2020/12/04