出版社内容情報
トーベ・ヤンソン[トーベ ヤンソン]
著・文・その他
山室 静[ヤマムロ シズカ]
翻訳
内容説明
ひとり旅をつづけるスナフキン、すがたが見えない女の子のニンニ、小さなりゅうを見つけたムーミントロール―。ムーミン谷に住むたのしい仲間たちの、心にしみる9つの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
264
今回は9つの短篇物語集。特徴的なのは、日頃は脇役に甘んじている9人(?)の仲間たちがそれぞれの主役を背負っていること。スナフキン(これは脇役ではなくて準主役だが)、ホムサ、フィリフヨンカ、小さな龍、ヘムレンさん、ニンニ、ニョロニョロ、スニフ、はい虫の面々である。ちなみに表紙はミイと顔の消えてしまったニンニ。いずれもいたって個性的なキャラクターであり、それに相応しい物語が語られる。挿絵はいつもよりも少なめか。彼らも共にムーミンワールドを形成しており、その世界を支えているのである。2025/06/19
あつひめ
67
春のしらべ…三月の末。なんとも今ごろ読むにはちょうどよい…と思いながら読み進めた。ムーミン谷の住人は、様々な葛藤も孤独も喜びも幸せも、皆仲間たちと分かち合っている。出会いもあり別れもあるがいつまでも別れの寂しさには引きずられない。新しい門出のように、嘆くことなく見送ることができる。それは、皆が自分らしく生きていると言うことかも。他人とは違う自分自身を持っている。だからどんなことが起きても驚かない。そこから楽しみを見いだそうとする。それが誰かを変えるきっかけになっている。読んでいて心地よい気持ちになった。2015/03/28
sui
31
短編集。好きなお話がいっぱいだった。大人向けかな?私はムーミンシリーズを読む時、ふわーっと流し読みのように読んでるんだけど、それでも、思わず何度も読み返してしまうような言葉に出会うのが面白い。そして、スナフキンはやっぱり素敵。今回は、沢山の物を手放したら自由に楽になれたというエピソードが幾つかあった。分かってるんだけど、私にはすごく難しい。本も増えていく一方だし・・・。だからかな、スニフに親近感。目に見えない子ニンニもまた、深い印象を残した。(表紙カバーの装丁がちょっと違うけどこちらで登録。)2017/09/12
かめりあうさぎ
25
9話収録の短編集。どのお話にも教訓みたいなものがあって、それがとってもさりげなくて優しくて。自分を見つめ直す良い機会になりました。名言もたくさん。最後の話は「もみの木」なので、今の季節にぴったりです(^-^)2018/12/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
記入漏れ。ナイン・ストーリーズ。ムーミンやスナフキン、ニンニなどのおはなし。アニメで見た内容が多かったです。『春のしらべ / ぞっとする話 / この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ / 世界でいちばん最後の竜 / 静かなのが好きなヘムレンさん / 目に見えない子 / ニョロニョロのひみつ / スニフとセドリックのこと / もみの木 』2019/03/03
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