内容説明
なんでもねがいをかなえてあげるとふしぎな魚がいったとき、エメーリャは、なにをねがったでしょう?かたりつがれたロシアの民話をロシアのうんだ有名な画家、スピーリンが、美しい絵本にしました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん💗
55
19世紀のロシア民話。末っ子のエメーリャ(男性)兄達から馬鹿にされ、私達が留守の間は奥さん達の言う事を聞けと言われた。早速彼女らは彼に川に水を汲みに行く様命じた。運よく水の中にかますがいたので後で食べようと思っていると、助けてくれれば何でも願いが叶うというので教えてもらった呪文の通りに言うと、願い事は全て叶った。宮殿の王女様と結婚する前に「賢くて立派な若者にしてほしい」と願い、見違える様になったエメーリャ。何でも願いが叶う、というお伽話は世界共通ですね😊2024/11/19
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
19
ロシア民話。3人兄弟の末っ子エメーリャはおばかさん(3人兄弟の定番ですね)。そのエメーリャが水くみに行き、水おけに入っていたかますを助けてあげると、どんな願いごとも叶えてくれる呪文を教えてくれました。エメーリャはおばかさんですから、やりたい放題、けれど最後にはみすぼらしい自分が嫌で、自分に呪文をかけます…。2020/10/28
みそさざえ
14
スピーリンの絵本をもっと見たくて。やはり美しい。「ペチカの上に寝る」って??と思っていたら、その絵も出てきてイメージができた。3人兄弟、魚に願いをかなえてもらうなどの話はいろいろあるけど、これは全く道徳的でないところもおもしろい。2021/01/28
遠い日
9
ロシアの民話。よくある恩返し譚なのだが、正直なところなんだか納得できない気持ちだ。怠け者の三男エメーリャは確かに魚のカマスを助け、情けをかけた。カマスも恩をきちんと返し、約束を守り続けた。そこに物語の破綻は何もない。だが、いつまでも怠け放題、教えられた呪文を使っては楽をし、他人の迷惑や混乱を一切気にかけないエメーリャの傍若無人さにあきれるのだ。それとも、もっとほかに物語の中に潜んだメタファーがあるのだろうか。2014/07/27
ナハチガル
6
捕まえた魚をリリースすると望外の恩返しをしてもらえる、というのは『金のさかな』と同じだが、なんだか収支のバランスが取れていない感じがする。罠にかかったツルを助ける『つるの恩返し』に慣れ親しんでいるせいだろうか。まあ理屈じゃないからいいんだけど。とにかく絵がゴージャス。魚の皮膚感がすごい。表表紙は物語が一望でき、裏表紙は同じタッチで描かれた作者の自画像。いかしてます。A+。2015/11/25




