出版社内容情報
猫のトスカにおとずれた心温まるクリスマス人間たちはみんなクリスマスの準備でいそがしく、飼い猫のトスカは相手にしてもらえません。庭に追いだされてこまっていると、遠くから鈴の音が聞こえてきました 幼児から
内容説明
ネコのトスカは、クリスマスがすきではありません。―だれもかまってくれないの。まるで、じゃまものあつかいよ。プレゼントなんかもらったことないわ。あたし、一度でいい、クリスマスプレゼントっていうもの、もらってみたいわ…。トスカの願いはかなえられるでしょうか?庭においだされたトスカは、さむくてふるえていました。みじめでした。しばらくして夜空をみあげると、遠くの空から小さなそりがとんできました。なにかすてきなことがおこりそうです。美しい細密画による、心あたたまるクリスマス物語です。幼児から大人までたのしめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuki
58
家猫のトスカ♪クリスマスの準備で大忙しの家族に邪魔者扱いされ、遂には庭に追い出されてしまいます(ToT)そんなトスカが出会ったクリスマスの奇跡☆彡猫の描写が素晴らしい~(*´∇`*)思わず触れたくなる毛並みがたまりません♪2014/12/21
ちはや@灯れ松明の火
57
メリークリスマスなんてちっとも楽しくないんだから。たくさんのおもちゃやきれいな紙も、おいしそうなお菓子も、きらきらしたツリーも全部さわっちゃダメなんて。いつもと同じことしてるのに、わるい子っておこられるなら、クリスマスなんて大きらい。なんて、うそ。本当はプレゼントもらってみたい。ちらちらとふる雪の空、ちりんちりんとベルのなる音。赤い服、大きなふくろ、でもプレゼントほしいのなんて、はずかしくて言えない。まぶしい朝、ネコのししゅうの小さなくつ下に、とびきりの楽しみがつまってる。夢かしら?夢よ!夢じゃないわ! 2015/12/19
Kawai Hideki
56
ネコ目線でみたクリスマスのお話。クリスマスの日。きれいな飾りやおもちゃが並び、美味しそうな料理もあるけれど、ネコのトスカにとっては、いつもと勝手が違ってまごついてしまう。どの部屋でも「あっちへいって」「あれはだめ」「これはだめ」で、みんなかまってくれない。「クリスマスなんかきらい」と拗ねたあげく、いたずらを起こして追い出されてしまう。そこへサンタクロースがやってきて・・・視点のユニークさと、丸々太ったフサフサの猫の絵が魅力的な絵本。2014/12/21
たまきら
32
トスカちゃん、シリーズだったんだ!と読み友さんのおかげで気づけたので、ちょっと季節外れだけど取り寄せました。か~わい~い。猫の絵に愛がいっぱい詰まってます。2022/03/31
yura2
31
クリスマスを飾る、美しく賑やかな色彩と愛らしい猫トスカの絵本。といってもトスカのやることなすこと…(笑)。怒られたりふてくされたりしますが、ちゃんと愛されています。トスカがサンタさんに抱っこされ、安心しきって瞳が潤んでいる(泣いてるわけではない)表情は、猫が身近な方なら「あるある!」だと思います。トスカの豊かな感情(文句w)が綴られているのと対照的に、絵はまったくデフォルメせず丁寧に普通の猫を描いているのもいいです。2013/12/12