講談社文庫<br> 源氏たまゆら

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講談社文庫
源氏たまゆら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061859258
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

皇族から臣籍に下ったが、おれの父は帝。世の人に、光るように美しいと言われ、官位は中将にすすんでいる。気ままな恋に遊びながら、しかし心はいつも満たされない。口が裂けても言えないことだが、おれは…。青年源氏の若々しい独白、恋の喜びと秘密の辛さ。新鮮な現代文と華麗な絵で楽しむ、源氏絵巻。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

108
非常に良かった。物語として読みやすくて、おもしろいし、田辺さんの流麗な日本語に痺れた。本当にうまいと思う。全体的に暗いトーンなのだが、ユーモラスなところもあって、心がなごむ(「源典侍」の章)。岡田嘉夫氏の絵も、源氏物語が持っている雅やかな雰囲気をよく伝えていると思う。この本を読んで、『源氏物語』は抜き差しならない業に支配された人間たちの哀しみを、描いているのではないかと感じた。ここでいう業とは、男女の恋愛のことだ。この種の本をいろいろ読んで、いつか原文に挑戦したい。2017/02/12

優希

77
光源氏と薫目線で、関わった女性たちとの物語が語られます。源氏物語の内容から、女性関係だけを浮き彫りにしたのでしょうね。流麗な日本語が体に染み渡る感じが心地よいです。挿絵も美しく、ビジュアル的に源氏物語を楽しむことができました。源氏物語そのものを読みたくさせますね。2018/07/16

Kira

6
何度目かの再読。『源氏物語』を光源氏と薫の視点から描いた絵物語。第一章では光源氏が自らの女性遍歴と栄枯盛衰を「おれ」という一人称で語り、第二章では薫がはかない愛を一人称「ぼく」で語る。第一章と第二章で語り口が変わることで、二人の性格の違いが浮き彫りになる。加えてすばらしいのは、千代紙を思わせる華麗な絵で ある。絵師さんは岡田嘉夫氏で、ほとんどすべてのページになにかしら描かれ、絵と絵の間に文章が綴られた豪華な絵物語になっている。個人的に好みの絵なので、見とれながら読み終えた。 2017/11/09

Naomi Kikuchi

2
源氏物語は昔、漫画の『あさきゆめみし』で読んだことがあって、やっぱり登場人物が漫画の顔で浮かんでしまう。葵とか紫とか可愛かったなぁとか、末摘花の赤い鼻の顔も(笑)それにしても、源氏は恋多き男だけれども、最後まで末摘花の面倒を見るなど、憎めないところがある。モテるのもわかるな〜ところが薫は真逆で奥手。相手を思いやる風でいて実は気が弱いだけなのかと思ってしまう。ことごとく好きな人が離れてしまいじれったい。この本は紙の質も良く、イラストも美しい。現代訳で読みやすくオススメです。2015/11/28

shou

2
源氏視点のダイジェストで読みやすい現代語版といったところ。とにかく挿絵が美しい。2014/10/12

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