内容説明
戦略家のヒトラーに騙され続け、最後はトリアッチの刺客に討たれるムッソリーニ。ファシズムのカリスマ的存在という意味でも、革命的に祖国を統一した英雄という意味でも、ムッソリーニはヒトラーの大先輩だった。彼はなぜ英仏と組まなかったのか。現代史のルーツを強烈な人物を通して描く注目の歴史書。
目次
対決
取引き上手
世界地図の間
ウィーン・プッチ
生地の墓
放浪と監獄大学
戦争と転向
レーニンの予言
救世主ダヌンツィオ
血の内戦
ローマ進軍
エマヌエレ三世陛下
クラーラという女
エチオピア戦争
スペイン戦争
ヒトラーの賭け
日独伊防共協定
裏切り
フィクサーの打算
暴走
脱出
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takanori Tsuboi
2
実家にあったので、多分20年くらい前に買ったと思うが未読であった(^^;;第二次世界大戦の欧州における展開をムッソリーニの果たした役割が描かれた史実書(^ ^)パーソナリティもあるが時代背景が彼を必要としたのであろう(^.^)ベルルスコーニは彼を師としているのではないかと思ってしまうf^_^;)2014/09/05
コラッジョ
1
”悲劇の総統” 確かにムッソリーニを形容するのに、これほど相応しい言葉は無い。 ヒトラーやスターリンのような残虐性や異常性はムッソリーニには皆無であったし、人種差別主義ともほとんど無縁であった。 首相になってからも旺盛な読書や、名だたる知識人、ケインズやフロイト、チャーチルなどとの文通によって広く知識を求め、 少しでもイタリアの国力を高め、偉大な国にしようと目指したムッソリーニは、結果的にイタリアの国力不足と、イタリア人の資質のせいで失敗に終わってしまった。
びーちゃん
1
評価保留2011/03/14