内容説明
今や世界一の経済大国となった日本。しかしわれわれは、ひょっとすると歪んだコッケイな社会をつくってしまったのかもしれない。気鋭のエコノミスト、ピーター・タスカがあざやかに描き出す日本人にはわからない日本の真の姿。世界中の人々の日本観に衝撃を与えた、辛口ユーモア満載の現代屈指の日本論。
目次
プロローグ 障子の陰の日本
1 きわめて特異な地理的感覚
2 思いこみに支えられる日本人の均質性
3 あわれな、小さな金持ち大国
4 集団的プラグマティズムから変化の時代へ
5 平凡なものの神格化とメディアの洪水
6 国の精神に残された静かなる中心
7 政治を一部のプロに任せた国民の“セレモニー”
8 変貌する日本のリーダー
9 「協調と調和」に挑戦するパワー・プレーヤー
10 現代地政学上のきわめて特異な現象
エピローグ またもや変わろうとしている日本