講談社文庫<br> 花と火の帝〈上〉

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講談社文庫
花と火の帝〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061854956
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

後水尾天皇は十六歳の若さで即位するが、徳川幕府の圧力で二代将軍秀忠の娘、和子を皇后とすることを余儀なくされる。「鬼の子孫」八瀬童子の流れをくむ岩介ら“天皇の隠密”とともに、帝は権力に屈せず、自由を求めて、幕府の強大な権力と闘う決意をする…。著者の絶筆となった、構想宏大な伝奇ロマン大作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

62
伝奇小説が好きだ。夢枕獏、半村良、山田正紀にはまった時期もある。山田風太郎も読んでいきたい。しかしまずは隆慶一郎を読み込みたい。『死ぬことと見つけたり』を読んで以来、すっかり隆慶一郎の魅力の虜になったのだ。人によっては登場人物に都合良く超能力を持たせてしまうなんてインチキくさいと敬遠される方もあるだろう。しかし私はそんなこと気にしない。私は物語を楽しみたいのであって、知識として史実を研究したい訳ではないのだから。隆慶一郎の筆によって存分に動く登場人物にわくわくしながら下巻に突入する。2013/05/12

ちゃいろ子

32
絶筆という事で、嫌だあ!先が読みたいぃ!と悶えるであろう己が見えて避けてきたのたが、読みたい欲に負けた。 やっぱり面白過ぎる!!! 後水尾天皇が素敵でねぇ、、これは御守りしたいと日本人なら、みんな思うでしょ。全くもって御守りする力皆無の私でも(^_^;) 岩介!岩介!カッコいい! でも無敵過ぎない?大丈夫?と思いながら読んでいたが、そこは隆さん。 敵はひと筋縄では行かない奴らばかりなのだ。 猿飛佐助や朝比奈兵左衛門が出てきた辺りからはワクワクし通しで時間が足りなくて。ずっと浸っていたい上巻だった。2025/04/13

hrmt

31
友人からの拝借本。天皇家の駕輿丁であり隠密仕事もし、鬼の末裔と言われる異能の種族の特質を長い年月に消しつつある八瀬童子。天狗を名乗る男に弟子入りしその術を極めた駕輿丁頭領の息子.岩介は、天皇家への畏れを知らない家康の所業に、大坂の陣を生き残った佐助.才蔵、所司代の密偵.兵左衛門を味方に引き込み天皇の忍びを組織する。面白い‼︎戦国〜江戸時代の禁裏とは武力もなく只々影が薄く軽視されていたのかと思っていたが、岩介らの襲撃が効果的にきいたのは、天皇という不可侵への畏怖の力だった。和子入内を前に禁裏はどう戦うか⁉︎2020/07/26

わたなべよしお

24
 いやはや、さすが。この本を最初に読んでからおそらく20年は経っているだろうけど、最初から面白い。どこを読んでも面白い。隆慶一郎は例えば司馬遼太郎らに比べ、知名度では劣るが、個人的には時代・歴史小説の最高の書き手だと思う。もう少し長生きしてくれていたならなぁ。2020/12/02

klu

15
猿飛佐助と霧隠才蔵が、天皇の隠密に加担し徳川家康と対峙・・・いいところで後半に続く! 時々語られる解説で現代に引き戻されるのがちょっと残念。勉強にはなるのですが。2019/08/13

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