内容説明
真の本格とは何か。“本格ミステリー”の理想は?幻想味あふれる謎と高度かつ精緻な論理性なくして“本格”と呼べるのか?鬼才・島田荘司が、ミステリーを愛する人びととミステリーを志す人びとに贈る“本格”への熱き思い、熱きメッセージ。本格よ、甦れ。ミステリー界を震撼させる、堂々の宣言書。
目次
本格ミステリー宣言
本格ミステリー論
綾辻行人君へ贈る言葉
歌野晶午君との出会い
法月綸太郎君へ贈る言葉
日本ミステリー界の迎えつつある変化
対談 「新」本格推理の可能性
インタビュー 「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」および創作の姿勢
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ψ根無し草
3
島田荘司のミステリー愛を感じる一冊。所謂「新本格」と言われる作家の方々の書評やエッセイを読んでいると度々目にするタイトルだったので、それなりに有名な書だと思っていた。読メの登録数を見て意外と読まれてない事にびっくり。2016/06/18
N
3
本書はとてもマニアックな一冊でした。「本格」という単語をある程度意識的に使っている人でない場合、読み進める指が縺れるかもしれません。それ故、ミステリーを愛し、本格を愛する人には非常に興味深い思考の杖を与えてくれる本です。無意識の内に都市論に導かれてミステリーが生まれているとする考えは、人間文化の理解に一つ面白い波紋を生む意見だと思います。小説に現れる著者の代弁者の姿を眺めるのもいいですが、たまにこうして著者自身の声を聴くのも、また味わいを深めるのだと感じました。2014/09/10
ハンギ
3
いわゆる本格ものの推理小説について、作家の島田荘司が書いたもの。時間のない人は冒頭の本格ミステリー宣言と本格ミステリー論だけでいいと思う。個人的な感想としては島田がこれからのミステリーはこうしたらいい、という部分を森博嗣が随分達成しているなあという感想を持った。森博嗣も読んだと思う。島田の本格推理小説とは、謎解きをメインにしたものだそうで、社会派とは違うらしい。パズルや論理性を重視したもののようだ。ただ綾辻行人が対談で危惧しているようにそれだけだと、ただの物好きな人間の集まりになってしまう気もする。2014/07/06
よっぴ
3
親愛なる読メユーザーの方達は私の事をミステリー好きと認知していただいてるようです。実は、私がミステリー(ここでは本格、および順ずる本)を読み始めたのは2.3年前と比較的最近です。その前は古典SF・大沢在昌氏・村上春樹氏が読書の中心。ある日、兄に薦められた「殺戮にいたる病」を読み興味が湧き、「十角館の殺人」を読んで確信と変わり、とことん推理小説を読もうと決意したのです。そして新本格という言葉とその区分けに入る作品群…自分でも何故か分かりませんがとても魅力を感じます。2012/03/25
ቺ
2
10年振りの再読。初めて読んだとき本格ミステリーの定義とは「幻想味」(魅力的な謎)と「論理性」(結末の意外性)である!ってのを読んでなるほどーってなったのを思い出した。当時新進気鋭の若手だった綾辻行人、歌野晶午、法月綸太郎らとのエピソードや乱歩の解読も興味深かった。2020/04/17




