内容説明
音楽によって社会とのバランスをとるという若者の教祖・桑田佳祐が初めて映画に挑戦。これは監督して語りつくしたあつい映画への想い、そして365日に及び『稲村ジェーン』の撮影日記だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
29
1989年から1990年にかけて桑田さんが「稲村ジェーン」を撮影していた頃のインタビュー集です。若かりし日の桑田さんですが、尖がったところがなくて非常に共感を持てる内容です。ご自身について「才能はなくて、ギター一本もって雰囲気でやっている」と仰っています。また、桑田さんは「野球だって大リーグと比べたら次元が違ってて、あくまで日本の野球」と言っています。それから35年、君は紫綬褒章を貰い、癌を克服し、とてつもない大スターになります。野球だって「日本の野球」が世界を凌駕する様になりますよ。隔世の感だねー2024/12/15
いい日
0
当時の熱気や、桑田さん独特の表現で語られる音楽や映画撮影への想いが詰まった楽しい一冊です。2010/03/18
ゆたか
0
1989年から90年の桑田佳祐のインタビューをまとめた一冊。88年にサザンが活動を再開した直後だ。「過去の曲をライブの演奏曲目に加える際、何を決め手とするのか?」という質問に対し、「客に期待されてる部分とサザンの音楽性がうまく合う古い曲は取り入れるって感じかな?」(p.98)と桑田佳祐は答えている。この言葉を念頭に置いてこれまでのライブのセットリストを見てみると、中々面白い発見がある。細かくは検証していないし書くスペースも無いけど、氏の中でのサザンのイメージが微妙に変化してきていることは確かだ。2018/07/30