内容説明
眠ることのない街、東京渋谷通称公園通り―。日が落ちるころ、猫たちが目をさまして、この坂道の街に姿を見せはじめる。喧嘩の滅法強いボスの太郎、女帝アマテラス、心やさしい巡査、新ボスの虎丸にタビ…。苛酷な環境を生き抜く“自由猫”たちも、この街の住民なのだ。第6回講談社エッセイ賞受賞作品。
目次
眠らない街で
“鴻池”の猫
恍惚のアマテラス
ボスが替わる時
巡査
旅の途中
グリドン通信
スペイン坂で
天敵
巡査の涙
深大寺行き
119番の猫
夜からの挨拶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
22
著者が脚本を勤めた同名の映画を鑑賞後、原作があるか調べて手に取った本だったが、本書は小説ではなくドキュメンタリー性の強いエッセーだ。(映画はかなり作り込んでいた) 1980年代の渋谷にこんなに野良猫が多く存在していたのかと知って驚いているが、渋谷の猫たちとの密着度にも脱帽。とても映画では描けないところまで切り込んで書かれていることや、野良猫についての受け入れがたい現状については胸ぐらを捕まれたような気分だ。それでも野良猫は減らないし、猫と共存していかなくてはならい。2023/03/29
Gen Kato
2
「天敵」の章。読んでいてつらい。この本が出版されたのは平成のはじめ。猫たちの「天敵」である「人間の思い上がり」は現在も改善されていない…2016/02/13




