講談社文庫<br> 説得―エホバの証人と輸血拒否事件

講談社文庫
説得―エホバの証人と輸血拒否事件

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  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784061850668
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

内容説明

自らの信仰に忠実に従うあまり、両親は愛児への輸血を拒否。交通事故に遭った小学生は苦しい息の下で「生きたい」と訴えながら、出血多量で死んだ。なぜ、両親は子供に対する輸血を拒否したのか。なぜ、医師は輸血を施し子供を救えなかったのか。衝撃の事件の真相に迫る講談社ノンフィクション賞受賞作品。

目次

プロローグ こやた荘―愛と麻雀の日々
第1章 入院
第2章 奇遇
第3章 研究生
第4章 人々
第5章 血
第6章 旅
第7章 女
第8章 医師
第9章 子
第10章 道
第11章 説得
第12章 夜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

158
第11回(1989年)講談社ノンフィクション賞。 1985年に起きた、両親が 子供の輸血を拒否して、死に至った エホバの証人の 事件を扱った本である。 「生命と信仰」という問題… エホバの立場から、そして 救えなかった医師の立場から 事件を描く。 世間を揺るがせたこの事件… 偏見ではない エホバの人々を 丹念に描いた、本だった。2018/11/23

hatayan

32
単行本は1988年刊。エホバの証人の信者である少年が交通事故に遭い大けが、宗教上の教義により父親が輸血を拒否したことにで死に至った事件。少年が「生きたい」と言い残したことの真偽を確かめるために著者はエホバに入信、信者はどこにでもいるありふれた人たちでした。事故の起きた日、輸血を拒む態度を医師に口々に詰られ、駆けつけた警察官に詰め寄られても父親の決意は揺るがなかったといいます。信者にとって「生きる」とはどういう状態のことなのか、少年の意志は果たして確かめられたのか、もやもやしたものを残した一冊です。2020/01/24

Satoshi

12
エホバの証人の両親が交通事故にあった10歳の息子の輸血を宗教上の理由から拒否し、少年は亡くなった事件。1985年当時はセンセーショナルにマスコミに報道された。はたから見れば、狂信的な宗教思想のうえに、少年が犠牲になった事件と思われるが、著者はエホバの証人の信徒と交流し、その宗教観を理解したうえで、フラットな立場から記載している。関係者全員を取材したうえで、少年が死にゆく姿と両親を説得する医者と警察官の姿を描いているので、鬼気迫るものがある。2020/05/15

ホレイシア

5
医療ものってことで手にしたが、宗教が絡むと厄介である。正直、よくわからない。

あいぼん

3
たしか、中学生の時に読んだ。衝撃だった。こうゆう宗教(教え)があることもこの時に知った。当時の自分は子供の年齢に近かったためだろう、どちらかといえば、子供の立場の目線でいろんなことを考えてた気がする。

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