内容説明
流れる水で手を洗った日、ボタンがかけられた日、ベッドを叩いて泣いた。あの日の空の深々と青く、温かな色を忘れない―青春を打ち砕き、人生を決定的に変えた事故、その日から13年。恋人の死が父親の死があった。涙をぬぐって“生きるための力”として綴った、車椅子の冬・春・夏・秋…1年の黙想ノート。
目次
冬の章(雪に眠る;あまりに遠し;愛の終りに;母は不死鳥;如月日記;雪に埋もれて;最後の自由 ほか)
春の章(芽ぐむ命に;愛の光芒;正座への夢;18歳の哲学;春は残酷である ほか)
夏の章(救急車;私が最も若い時;ひるさがりの街で;再びはない青春のために;太陽は誰の上にも;幻の魚と変人会 ほか)
秋の章(大根島の花売りの女;夜霧;生の証に;新しい命のために;束の間にして;師走日記 ほか)
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