内容説明
サラリーマンは企業家たりうるか。組織に安住し、命令に従い、「忍」の一字が要求されるサラリーマンと、その組織をも革新する創造的エネルギーが必須の企業家と。商社冬の時代の中で、苦悩しつつ川下作戦の海外飲食店グループを指揮するひとりの男と、新しい時代の経営者を目指すひとりの女の生き方を、現職商社役員が鋭く描き出す長編ドラマ。
感想・レビュー
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えちぜんや よーた
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著者の安土さんは、日本で最初に「社畜」という言葉を考案した人らしい。そのせいか登場人物に「脱社畜」についての考え方を語らせている。"日西物産となんの関係もない人々と日西物産の仕事と無関係なテーマについて話し合い、感じ合い、笑い合うことがどんなに素晴らしいか、それは知る人ぞ知る喜びです。本当の自分に戻った気がします(中略)いやもちろん日西物産が悪いわけではない。ただ人生のすべてが日西物産になってしまったのではつまらないと思うんです"(P183)2014/06/06
miyamo
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◎2010/11/30