内容説明
25の謎であなたに挑戦する、鬼才岡嶋二人の傑作推理短編集。犯人はだれか、なぜ完全犯罪は破れたか、暗号やダイイング・メッセージの解読。「ちょっと考えてみて下さい」という文章が探偵ゲームの始まりです。南伸坊のイラスト入り、超短編ミステリー集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ
51
25編の「読者への挑戦」を集めた短編集。一編が短いのでスキマ時間で読みやすいのが何気に良かった。同じコンセプトの“二分間ミステリ”は海外の常識だったり専門的な知識が無いと解けない感じがしたが、この作品はそういうのがなくてそれも良かった。そして自分の推理が完璧に当たってたのは「組長たちの休日」「穏やかな一族」のふたつだけ‼︎やはり騙されるのは楽しいですね。あぁ〜!そっかぁ〜!って二十三回言いました。そして解けた二回は「よっしゃ!」って言いました。楽しかったのでオススメします。2020/01/03
みっぴー
50
ミステリ問題集で、出題は25問。本格的な暗号もの、クスッと笑ってしまうオチや、えー?そこー?とツッコミたくなる珍回答…幅広い出題範囲でした。まず第一の収穫は、自分は探偵に向かないというのがはっきり分かった点です。そして第二の収穫は、ミステリ作家にも向いていないということ。ショートショートといえど、トリックが25個です。25回打ちのめされて読了(´д`|||)。ミステリ作家さんて凄いなぁ2016/07/20
ヨーコ・オクダ
28
お二人センセからの25本の挑戦状。いつも通りチンタラ読んでいると突然「ちょっと考えてみて下さい」と。え?え??あんな短いストーリーで答え分かるのん???そして、種明かし…と言うても、単にトリック等の解説をするのではなく、その回答パートまでも楽しめるようになっている。中には、種明かしされてもよく分からんヤツもあったりするんやけど…それはうちが鈍いからかな!?お気に入りは「シェラザードのひとりごと」大物政治家の身近にいる裏切り者は誰か?飼い犬のシェラザードだけがそいつを知っているという…。ホンマ、鮮やかだわ。2019/11/13
セウテス
26
再読です。何回目?短編25話からなる、正に問題集と回答編です。これ迄の探偵クイズ本は、 問題文は問題でしかなく、小説として読んでいて楽しめる物ではありませんでした。この作品はショートショートとして、十分な読みごたえがあり、どちらかと言うと読者が楽しめる様に、物語を問題形式にしてるという感じです。また人それぞれでしょうが、「ちょっと考えてみてください。」と言うフレーズは、ミステリーにおいて推理する読書の面白さを、読み手に伝えようとしていると思いました。推理レベル?も程好い位で、正解して満足感を味わえます。2014/05/10
烟々羅
24
読み返すのは何年ぶりか、なのに答もふくめて記憶しているのは作品の質の高さでもあるし、この手の謎解き本の読み返しとして残念でもある。 問題編、回答編のあるショートショート25編2014/04/30