内容説明
乱歩賞受賞の新進作家・坂本光一氏も熱読していた「推理日記」。ミステリー・ファンから実作家まで、“なるほど、そうか!”と感嘆させる、推理小説の味わいかた作りかたのAからZを、多くの作家の作品を爼上にのせて懇切に説く極上の“推理料理”のエッセイ集。巻末に著者別文庫作品と事項別索引つき。
目次
「起立!」「礼!」「着席!」
冒頭陳述の省略について
陳謝文、及びその他
伴野朗氏『復讐の鎮魂歌』について
小林久三氏『走る無人霊柩車』について
船戸与一氏『爆弾の街』について
井沢元彦氏『猿丸幻視行』について
犯人の資格について大谷羊太郎氏と尾行について
泡坂妻夫氏『花嫁のさけび』と犯人の視点〔ほか〕