内容説明
龍馬は日本人の“あこがれ”である。その見事なまでにユニークな感性、底知れぬ明るさ、たくましい行動力、たしかな先見性、深い洞察力は私たちの心をとらえてはなさない。そして、龍馬はまたすぐれた経済人でもあった。日本資本主義形成の歴史の中における龍馬の偉大な足跡を、その天才的な発想と合理性に焦点をあてて実証的に描いた力作。
目次
近代ビジネスマン龍馬―サラリーマンの元祖「社中」（近代商社の形成；薩長連合の舞台裏；龍馬の商才と交渉力；“経済人”龍馬）
“経済人”龍馬の出会い―龍馬をめぐる４人の男の生涯（ジョン万次郎の“アメリカ物語”；勝海舟と小栗上之介；岩崎弥太郎と三菱誕生）
龍馬の発想の秘密―龍馬の人間形成の諸要因（先天的要因；後天的要因）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Arata Matsui
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龍馬以外の、幕末日本を救った経済人にもスポットが当たっている興味深い作品。現代でも、三井や三菱といった財閥が強い勢力をもつ理由も分かった気がする。2013/12/03
mimi
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著者が日本初の株式会社は坂本龍馬と言ったのが通説となったが、よくしらべたら小栗上野介の方が日本初らしい、ということが分かったという本。海援隊は、陸奥宗光の献策で株式会社化する途中で暗殺された。2010/10/26
