内容説明
ある夏の朝、魔法のかかった回転木戸のまわりで、ロバのクロップと、ワイジー先生が入れかわってしまった!そればかりか、野菜に目がつき、腕がのびて。不思議なユーモアのセンスで描いた「夏至の魔法」ほか、お姫さまや王さま、魔女が出てくるおとぎ話、かわいい小人の物語など、とっておきのすてきなイギリスファンタジー童話8編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
7
小人や妖精、魔法がてんこもりのナンセンス昔話といったものが多いけど、意地悪な妖精が出てこないあたりが童話と呼ばれる所以かな。色々な挿絵画家の絵が見られるのも楽しい。2017/01/22
topo
6
魔法の木戸のせいでロバと入れかわっちゃった!ユーモア溢れる表題作他七編。英国児童文学好きにはたまらない、魔法や妖精といった幻想譚やウィットに富んだお話ばかりで傑作選の名に違わぬ面白さ。美しい挿絵も豊富で嬉しい。 ふとんの中を洞窟や海に見立て夜な夜な一人遊びした幼い頃を思い出す『毛布の国の大冒険』、 収録作では異色の雰囲気を放つ、孤独な心の共鳴が胸を打つ『ストレンジャー』が特にお気に入り。2021/06/21
ブラックティー
3
1923年から始まった、英国の児童文学作品集<ジョイ・ストリート>から選んだ物語8編。愉快なファンタジーが多いですが、写実的な作品も収録。また、解説には20世紀初めの英国の作家たち(アーサー・ランサムを中心に、チェスタトン、ネズビット、ファージョンなど)の交流が記述されており、こちらも興味深いです。作品の中では「毛布の国の大冒険」、「妖精を信じますか?」が好きです。2012/08/23
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
2
イギリス童話の年間傑作集。カラー口絵もあって本当に昔の講談社文庫はよかったな〜と思う。姉妹編も見つかりますように。2015/11/14
Chunko
0
久しぶりにこういう本を読んだ。ナルニア国物語とか、ロアルド・ダールとか、角の王と戦う話とか読み漁ってた頃を思い出した。図書館は魔法の空間だったなあ…(おっと本の感想じゃない)1993/03/06