内容説明
戦艦大和の建造は、その基本計画から完成まで実に7年に歳月がかかっている。その間働いた延べ人員は、15000人以上。「大和」はまさに、当時の最先端技術を駆使して取り組んだ一大プロジェクトであった。今日にも生きる多くの技術を生み、未曽有の巨艦をつくりあげた勇気ある男たちの夢と挑戦の記録。
目次
プロローグ 鉄の鼓動
第1章 「大和」建造計画
第2章 「1号艦」起工準備
第3章 活気づく呉海軍工廠
第4章 砲煩と造機
第5章 さまざまの新技術
第6章 巨艦誕生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいた@読書中はお静かに
22
古書店で気になって購入。けっこう専門的な本でいろいろなデータがてんこ盛り。造船関係の人が読んだら面白いかも。僕には知識不足で断念しちゃいました。2016/03/12
ひよこ皇太子
0
大和の主砲は当時最大の口径46cm。砲身は五層になっており鋼線が分厚く巻かれた層もある。層はそれぞれ別で作られるため、外側の層に内側のものを隙間なく入れなければならない。そんなことができるのかと思うが、焼嵌めと言って外側の砲身を熱して膨張させてから内側に嵌め込むという方法を使うそうだ。 戦後の昭和三十七年、日本製鋼所が大和の主砲よりかなり小さい12.7センチ砲を作ったが完成に6年かかったという話が印象的。技術的な伝統と設備がなければ小口径でも難しいということだ。[kindle unlimited]2024/09/09