内容説明
夢想家で気の弱い夫、現実的で自信に満ちた妻、無邪気な平和のシンボルとしての犬…。現代を生きる男の哀歓を絶妙のユーモアで包むサーバーの世界。代表傑作23編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ribes triste
6
ちょっとひねりの効いたユーモアのセンスが、私は好きです。特に家族にまつわるドタバタ話は、他人事とは思えないほど。挿絵も可愛らしい。もう少しサーバーに浸りたいと思います。2018/09/08
新地学@児童書病発動中
2
妻に頭が上がらず、妄想の中で生きる男の話が哀しくて可笑しい。2010/05/29
Hotspur
1
ジェイムズ・サーバーの邦訳選集3冊目。鳴海四郎訳のハヤカワepi文庫版や芹澤恵訳の光文社古典新訳文庫と重複していない短篇が12本。どれも重複分に劣らず面白い。なかでも「サリバント学校の想い出」では学校時代の作者の型破りな仲間の記憶が一種の苦みと共に描かれ、「ある犬の肖像」正・続では作者が過去に飼った犬の愛情溢れる回想で、いずれも忘れがたい。2020/10/20
ヴィオラ
1
半分くらいは「虹をつかむ男」とダブり。他は、自伝・エッセイ的な内容が多かったかな?どの作品も、少しクスリとしてしまう可笑しさがあって良かった。犬の話が良かったので、「イヌ・いぬ・犬」は欲しいなぁ。2011/09/25
潮深
0
ダム決壊の日/ウォルター・ミティ/徴兵委員会にて/ツグミの巣ごもりが好み2013/08/13