出版社内容情報
【内容紹介】
これは、椎名町トキワ荘に集まり、漫画に賭けた熱い青春の“物語”である。いまは時めく漫画家の原点には、あのアパートで過ごした修行生活がある。食べるに困り、アイデアに苦しむつらい日々も、不思議な連帯感で超えてきた。素晴らしき仲間とのテンヤワンヤの悲喜劇が、鮮やかに甦える痛快な青春記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuko
22
伝説のトキワ荘。マンガ界の天才たちが集い、夢を追い、切磋琢磨し、友情を育んだアパート。石森章太郎の仲間たちへの愛を感じる。お互いを「赤塚氏」「石森氏」と呼び合ってるのがなんか面白い。赤塚氏は、美少年だったのか。石巻の石ノ森漫画館と青梅の赤塚不二夫会館再訪したい。2018/09/16
あぶらや
9
かの有名なトキワ荘の若き漫画家たちの日々。私の大好きな漫画家ばかりである。 その時代と若さゆえのエピソードが郷愁を誘うように感じ、一気に読んでしまいました。2015/06/12
tama
8
図書館閉架本 この人のは「佐武と市捕物控」が好きだった。トキワ荘時代手塚を手伝うことあり、勝手にアトム、ヒゲオヤジにまでペン入れした!?高橋留美子(小6)がファンとしてやってきた!池田理代子、里中満智子はトキワ荘までは行ったけど入れなかった。水野英子、可愛かったのねー。そして寺田ヒロオさんが大好きだったなあ。スポーツマン金太郎、赤鬼先生。こういう漫画を描く人だから漫画に何を要求するかという、読者・編集の変質(もっともっと)が嫌になったんだと思う。水木さんは別の道を歩いてた。2022/09/24
貴人
7
まさかの千冊目がこの本になるとは。石森さんの視点から見たトキワ荘物語と、苦悩する石森さんがお姉さんへの想いを越えて大人になるまでの物語。まさに梁山泊のごとき観のあるトキワ荘の面々のキャラ立ちまくりな日々だけでも楽しくてたまらない。特に赤塚氏とは、やはり石森さんと付き合いも濃くて、立志編ものとしても面白い。そんなトキワ荘に心地よさを覚えつつも、そこから脱して羽ばたいていく石森さんの姿には、卒業ものとしての悲しい美しさもある。2014/12/03
majiro
6
ななななんと!?建設途中の東京タワーを空から撮影したフィルムが、石森家に?こんな歴史的な資料は、オリンピックを前に、発掘しない手はないでしょう!!!本書は、まさに、氏言うところの、ニッポンの青春の縮図です。泣きたいだけ泣いてください。おーんおんおん。2013/10/08