講談社文庫<br> ビアフラ飢餓で亡んだ国

講談社文庫
ビアフラ飢餓で亡んだ国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 257p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061834118
  • NDC分類 916

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

6
アフリカ取材の豊富な朝日新聞記者が、60年代末にナイジェリアで発生した内戦「ビアフラ戦争」末期の最も悲惨な状況を綴ったルポ。ナイジェリアからの分離独立を目指した南部東部のビアフラ共和国がいよいよ崩壊する寸前の1969年末に、支援国フランスで何とか入国しようとする悪戦苦闘から始まり、ようやくたどり着いた現地は正に飢餓地獄だった。栄養不足で肌や髪の毛の色が抜けて、白くなった人々(黒人なのに!)が大勢おり異様な光景。子の食べ物を奪う母、食べ物目当てに売春に走る娘、飢えが社会を崩壊させていく様が生々しい。2018/01/31

がんぞ

3
飢餓はヨーロッパやアジアのもので、バナナやパパイヤが自生するアフリカにはあり得ない、はずだった。ナイジェリア北部でのイボ族3万虐殺をきっかけに独立を求めた“ビアフラ国民”は大義を理解していた。1人の犯人も挙げない政府に忠誠であれ?二年半後、英国政府に武器供給を停止させるべく報道陣受け入れ、その見たものは。塩がギリギリの必需品(ちょっとでもあると子供が集る)、タバコは最後の“扶養家族”に。驚くほどのモラルは高い。盗まれることはなく、物乞いも滅多にない。1970年1月12日、ビアフラ崩壊、著者は一週間前に脱出2015/01/29

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