講談社文庫<br> 雪の断章

講談社文庫
雪の断章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 422p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061831360
  • NDC分類 913.6

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オカメルナ

32
【再読】孤児の飛鳥は運命の巡り合わせなのか一人の青年に出会い、厳しい境遇から救い出され、彼に育てられることになる。恋に恋する時代が遠い昔に私にもあった。そんな頃に本作を読み乙女心をキュンキュンさせていたことを思い出し苦笑する。時を経て読んでみると、あの頃は感じなかった人間のエゴやひとりよがりな部分をえぐる佐々木さんの洞察力に引っ張られ、併せて北海道の四季を美しい文体で描く筆致に引き込まれた。懐かしくもあり、新たな発見もある。再読するのも悪くないな。2013/05/03

zensei

12
昭和のテレビドラマの様な小説です。70年代高度成長時代が終わり、世の中が混沌としていた。この小説はその時代の裏と表を表現した作品の様です。自分も小学生の時、主人公の様な生い立ちの子が居た事をこの小説を読んで気付きました。その子もクラスの女子に虐められ、肩身の狭い想いをしていたのを覚えています。僕に当時高価なシャープペンシルをくれた、あの子が幸せに暮らしているかな~と思いながら読んでしまいました。何となく懐かしい、まして札幌近郊を舞台にした作品なので、40年前に過ごした記憶を辿れました。2016/04/27

昼と夜

11
強情はよくない(>_<)2016/05/27

ケニオミ

9
一気読みしてしまう小説と日経夕刊で紹介されていましたが、震えんばかりの感動はありませんでした。最初に躓いたことがいけなかったのかもしれません。物語は主人公の飛鳥が5歳の頃から始まりますが、当時を振り返って語る解説のレベルが高さに違和感を感じたのです。率直に言うと、この物語に惹かれるのは、立場の弱い女性が庇護者的な立場の男性に想いを寄せる伝統的な構図と、近親相姦的な危うさにあると思います。僕の印象としては、悪い意味ではなく、本書は少女漫画的、あしながおじさん的ですが、よくできた物語です。機会があれば是非。2015/01/09

あきぴー@武蔵国

7
佐々木丸美を知ったのは、10年以上前に読んだ記事に「再版されない作家のロマンスミステリー作品がある」ってのがきっかけです。ただ、ネット古本で注文して本棚の肥やしになっていたので、引っ張り出して読んでみました。1983年の文庫本なので、字が小さくて読みにくいのを別にすれば、古臭くもなく、楽しめた。ただ、ミステリー作品としては今一です。しかし、裕也青年は、光源氏のようなヤツだなぁ…評価:★★★★☆2017/01/15

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