出版社内容情報
増殖する眼が描かれた貼り紙。人生を狂わす硝子の人形。団地の敷地に穿たれた決して抜けない鉄柱――街にはびこる理解不能の恐怖。
通り魔事件にざわめく街に増殖する、目が描かれた貼り紙――郵便局に勤める「彼」は、ある朝、勤務先の入り口脇に眼の絵が描かれた貼り紙を見つける。その奇妙な貼り紙は、しだいに街中に増殖していくようだった。一方で、「彼」は日常生活を盗撮された写真を誰かから送りつけられるようになる。街で連続して起こる通り魔事件と、「彼」を苦しめる盗撮写真や貼り紙に描かれた眼とは関係があるのか――都市生活者の不安を浮遊感あふれる筆致で捉えた表題作ほか、書下ろし短編5編を収録。
【著者紹介】
1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。選考委員の林真里子氏から「まごうかたなき才能の持ち主である」と賞賛される。著書に『1gの巨人』『揺りかごの上で』(ともに双葉社刊)など。
内容説明
通り魔事件の発生に揺れる街で、郵便局に勤める「彼」は、ある朝、眼が描かれただけの奇妙な貼り紙を見つける。その直後、「彼」は日常生活を盗撮された写真を誰かから送りつけられるようになる。連続して起こる通り魔事件と、「彼」を苦しめる盗撮写真、そして街中に増殖していく貼り紙に描かれた眼には関係があるのか―都市生活者の不安と恐怖を、浮遊感あふれる筆致で捉えた表題作のほか、書下ろしを含む短編5編を収録。
著者等紹介
大山尚利[オオヤマナオトシ]
1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』(角川ホラー文庫)で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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