講談社ノベルス<br> さくらゆき―桜井京介returns

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講談社ノベルス
さくらゆき―桜井京介returns

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  • サイズ 新書判/ページ数 258p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061828841
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

衆人環視のパーティでの毒殺。書斎に置かれた浴槽の中の死体。学校に届いた脅迫状……。魅惑的な謎に挑むのは帰ってきた桜井京介!

パーティ会場で衆人環視の毒殺。書斎に置かれた浴槽の中の死体。学校に届いた脅迫状に記された謎の言葉……。蒼が桜井京介が神代教授が、再び魅惑的な謎を解き明かす。書き下ろし短篇「さくらゆき」ほか三編を収録。

内容説明

日本画の大家・野々村白仙の養女、美貌で才気溢れる薔子がクリスマス・パーティの席上、シャンパン・グラスを掲げての乾杯直後、中毒死。事件の後、心因性の不調に悩む高校生の義弟の郁哉に、スクール・カウンセラーの薬師寺香澄は、桜井京介という不思議な男性を紹介する。桜井は、郁哉に「君は僕に、なにを望むのですか?」と訊ねるが…。(『黄金の薔薇を手にして』)ほか、魅惑的で美しい謎と小さき者への慈愛を描く傑作短編4編を収録。

著者等紹介

篠田真由美[シノダマユミ]
1953年、東京都本郷生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。専攻は東洋文化。91年に『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となり、翌年、東京創元社より刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちはや@灯れ松明の火

77
三つの表札が並ぶ古い家、当て所なく漂った種は還り着き、長く深く根を下ろした。使い慣れた湯呑や肌に馴染んだ座布団、何時かの頃に戻ったような、けれど確実に歳月を積もらせた日常。救いを求める少年に、助けを拒む少女に、ふと重なるのは遠い日の面影。死の淵へ誘われた薔薇、真実を求めようと手を伸ばせば鋭い棘が突き刺さる。知ることが生む苦しみ。心を凍てつかせた吹雪が、光を受けて舞い踊る花弁へと変わる。知ることはまた生きていく望みを与える。共に暮らす家族、離れていても変わらぬ絆、庭の片隅に咲いた小さな黄金の花が出迎える。 2013/10/02

扉のこちら側

72
初読。2014年169冊め。returnsという割には出番が少ない京介。シリーズとは違った印象で、初期の建築探偵の雰囲気からは遠いなと思う。2014/03/02

Bugsy Malone

62
久しく会っていなかった京介や蒼、神代先生に再び会えました。歳は取ってもそれぞれが変わらない想いを抱いている三人に、ほっとするような懐かしさと、ここに至るまでいつの間にか自分自身も京介や神代先生と共に蒼を見つめていた事に気が付きました。そんな蒼がここでは人を救おうとしている。彼らの正しさというものに対する認識は決して万人に認められるものではないかもしれない。でも私はそれを支持したい。2016/05/30

紅はこべ

56
京介は建築探偵から探偵になったようだ。探偵と呼ばれることを嫌ってはいるが。returnsでは、特に家族関係にテーマが特化されているようだ。京介、若者に優しくなったね。それにしてもおじさん達、ゆきちゃんにメロメロだなあ。2015/11/09

ソラ

41
これはいいファンサービスだったなぁって思う建築探偵シリーズの短編集。作中では桜井京介は40代、あの蒼も30代か…。深春の話も読みたかったな…。この、表題作のさくらゆきが最も印象的だったな。やっぱ、神代先生か2014/06/29

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