出版社内容情報
不知旅館に語り継がれる不穏な伝説とは?!上司の命令で渋々訪れた秘湯。嫌がる妻と、幼い息子を連れて来た。だが、そこで待ち受けていたのは知りたくも無かった過去の残虐な事件、そして新たな殺人が!!
内容説明
作家志望の赤井は上司の命で山深い秘湯へ出かける。宿に着き、悪友との旧交を温めている最中、大きな地震が発生。その影響で宿と外界を結ぶ唯一の経路だった吊り橋が落ちてしまう。助けを呼ぼうとするが、携帯は圏外、電話線も切断されていた。絶体絶命の窮地に陥った赤井たちに襲いかかる更なる悲劇とは。
著者等紹介
赤星香一郎[アカホシコウイチロウ]
1965年、福岡県北九州市生まれ。熊本大学工学部出身。システムエンジニアなどの仕事につきながら、小説を執筆。『虫とりのうた』で第41回メフィスト賞を受賞しデビュー。独特な世界観を持つ、ミステリー×ホラーの新旗手(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
40
「虫とりのうた」前日談(同じく前日談の前作未読)。絵で見たら凄く強そうになりそうだけどホラー要素交えたミステリ感が強め(「虫とり」に繋がる要素以外あまり怖くなかったし)。さらっと読めるけどこの時から、赤井夫妻の家庭ボロボロ過ぎるわ・・・(白目)。過去の事件はエグいし、由貴子は案外思ってたよりまともなのでは・・・と思えて来るのなんなんだろう。2025/06/26
そのぼん
12
ミステリーとホラーを融合させたような作品でした。 作中に出てくる昔の殺人事件は、実際に起こった事件を彷彿とさせて、気味悪かったです。2012/06/03
じゅんぢ
10
面白かったけど、モチーフに虫を使う必要はなかった気がする。もっとホラーにこだわって書いてほしかった。2017/06/28
ちょん
9
インパクト大の本題に惹かれて。さくさくと読み進めることは出来たが、読み終わったあとで何となく消化不良。幼虫の正体といい、テープといい、最後の呪文といい、腑に落ちない点が多々あった。2013/03/07
たこやき
6
どうもチグハグな感じがする変な旅館に、感情移入できない人々が集い、そこで、巨大な幼虫のようなものが見えて……と、「怖さ」というより「不快感」を感じさせる序盤はなかなか。が、それだけのものを用意しながら、途中からなぜか、普通のミステリ的な解決へ。ミステリとして見れば、思っただけ、が、真相とか、かなり無理があるし、その中で序盤の嫌な感じも霧散。デビュー作と比べれば、完成度はあがっているが、あくまでも著者の作品の中で、ということで、全体を通せば中途半端な感じ。2011/05/03
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