内容説明
夏休み前日、髪櫛小学校六年の風太は「未来を知りたくないかい?」と、未来を百円で売る“未来屋”猫柳さんに呼び止められた。この出会いが夏休みに嵐を呼ぶ!!彼が勝手に決めた風太の自由研究は「神隠しの森」調査!かくれんぼすると子供が消えると言われる恐怖の森だ。他にも町には「首なし幽霊」、「人喰い小学校」、「人魚の宝」と不気味な噂が山盛り!二人にはどんな未来がまちうけている。
著者等紹介
はやみねかおる[ハヤミネカオル]
1964年生まれ。三重大学教育学部卒。『怪盗道化師』で第30回講談社児童文学新人賞に入選。「講談社青い鳥文庫」の“名探偵夢水清志郎事件ノート”シリーズは超人気シリーズとなる。そして『名探偵夢水清志郎事件ノート』(漫画・えぬえけい)で第33回講談社漫画賞児童部門を受賞。またうつのみやこども賞を3度受賞するという偉業を達成した(第17回『いつも心に好奇心!』、第20回『ぼくと未来屋の夏』、第26回『恐竜がくれた夏休み』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
演習家康くん
12
はやみねかおるということで借りてきました。大人が読むには物足りない、けど、風太と同じ年ごろの子が読むとどうなんだろう?それまでの大人と違う「風来坊」でいい加減な大人との遭遇。またその大人に引っ掻き回される人生って。風太くんは色んな意味で人生の幅を広げたね。猫柳さんには落ち着いてもらうんじゃなくてフラフラしておいてもらいたい。2014/04/02
調布ヶ丘ダンスダンスレボリューション
11
初はやみね作品。小学生の山村風太が未来を売る未来屋の猫柳と一緒に町に伝わる怪談の謎を解き明かしていく。ふたりの軽快な掛け合いが心地よくすらすらと読めてしまう。それでいて、神隠しに遭って誰もいない町で一週間過ごした男の謎や、人魚の秘宝、首なし男、人喰い小学校、碁盤の暗号と魅力的な謎を、大人の読者も満足の丁寧な解決に導いてくれる。ノスタルジックな世界観も相まって読後感の良い作品に仕上がっているのも好印象。こんな面白い作品を子どものうちに読んだらミステリマニアへの階段を駆け上がることは間違いないな。2017/06/20
ティス@考える豚
9
未来は生ものなので、腐らせないうちに頂きましょう!!最後まで展開が読めませんね。やっぱりはやみねさんの小説は面白い。ま、でも、ゆめみずや怪盗クイーンのが面白いけど。児童文学は簡易でわかりやすい文章を知る上で非常にわかりやすいから役に立ちますね。しかし、猫柳は離婚しそうな予感しかしないですね。そして、また旅に出そうです!2012/03/10
千冬
8
全身真っ黒な服の大人げない変人名探偵。子どもたちの好奇心をくすぐる不可思議事件。少しの謎を残し、読者に挑戦するところなど、はやみね作品の特色が良く出ている。名探偵WHOとネコイラズくんの活躍が読みたい人は青い鳥文庫を手に取ってみよう。2010/11/03
ものくろ
4
はやみねさんの作品は読みやすくていいよね。 ラノベではないけどそれに近い感じ。 ミステリぽくないけどライトに読めるミステリです2012/11/09