出版社内容情報
中学校の吹奏楽部で連続する死の謎とは?
内容説明
北園中学吹奏学部2年、泉正博。ホルン奏者の自分の夢は一つ「うまくなりたい」。それだけを目指しひたすら吹く。“夢の舞台”演奏会はもうすぐ…。だけど部内で囁かれていた「カップルができると片方が死ぬ」という噂通りに先輩が謎の死を遂げてしまった。恐怖で部員たちの気持ちはバラバラ、音楽どころじゃない。それどころか皆の疑いの目は、死体を発見した自分に―。
著者等紹介
千澤のり子[チザワノリコ]
1973年、東京都生まれ。専修大学文学部人文学科卒。2007年、宗形キメラ名義で二階堂黎人氏との合作『ルームシェア 私立探偵・桐山真紀子』を発表。2009年、『マーダーゲーム』でソロデビューを果たす。また別名義で、評論ライター・シナリオライター活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiru
126
「これは想像できなかった…!!」と叫ぶ青春ミステリー。入院中の上司からもらった本。舞台は中学吹奏楽部。主人公男子の泉は憧れの先輩女子に振られ、「部内でカップルができると片方が死ぬ」の噂どおりに先輩女子が死ぬ。言葉は本音と建前を生み、真実を隠蔽する道具。次々に起こる事件と、秘密の恋愛と嫉妬。本物の罠を隠すW詐術と、ミスリード。衝撃が“そこで”マックスになるように張り巡らされた伏線の数々!! ヒントをもらってたのに何一つ見ぬけなかったー!! 残念な点は「中学生らしさがゼロ」なところだけかな。★4.92020/02/26
buchipanda3
113
吹奏楽部を舞台とした青春本格ミステリ長編。これはもうなるほどと感服の一言。学校を舞台設定とした妙、どこか陰のあるキャラ、細部に亘る描写、総じて本格ミステリとしての巧さを感じさせる。物語も冒頭から主人公が青春の痛みを感じてどうなるんだと思ったら、その後は一転してさらにどうなっちゃうのかと。恋愛とか部活動とか学園ものらしい味わいが最後まで活かされていたと思う。色々と目を凝らして読んでいたが、解決編ではある場面で一瞬思考停止に。気になる箇所も少々あったが、仕掛けの巧妙さが見事な青春ミステリに仕上げられていた。2020/03/09
モルク
78
主人公は中学2年の吹奏楽部員ホルン奏者の泉。部内でカップルができると片方が死ぬという噂が。そして噂どおりに死人が出てしまい疑いは泉に向けられる。そして次々と…。秘密の交際、そしてそこに嫉妬が渦巻く。途中わかりにくいなと思っていたらそれがしっかり結末に繋がっていた。何かある、騙されないぞと心して読んでいたがこういうこととは…ただ、舞台が中学というところに違和感。内容からして高校でよかったんじゃないの?ところで結婚後の奥さんの姓名って………あれれ2020/05/03
ダイ@2019.11.2~一時休止
50
吹奏楽部でのお話。何となく引っかかる箇所はあったけど見事に騙された。2013/12/01
ゆきちん
32
読友さん達が読んでいてレビューが気になる!中学生。吹奏楽部同士で付き合うとカップルのどちらかが死ぬというウワサ。あーるーよーねー。そういうの!しかし、それが現実となって次々と死んでいく。隠れて付き合ってて知られてないのになんで?犯人がいるの?事故?真相は?何にも考えずに読んでいったらなんだか読みにくいことになってきて、最後に、ぎゃー!このパターン!何回も騙されてきたのに、またキレイに騙されたー!清々しい気持ちで、前の方のページをペラペラめくる。はー…だだ、一点読友さんも言ってたけど、中学生らしくない〜。2020/04/05