内容説明
赤い蟷螂を見た者には必ず災いが降りかかる―。大学生・赤井雅彦の周りで飛び交う噂。あくまで噂だとたかをくくっていたなか、それに関わった友人たちが不可解な死を遂げる。次は自分ではないかと恐怖におののきつつも時は経ち、そのことを忘れかけていた頃、再び赤井の周りで不審な出来事が起こり始める…。
著者等紹介
赤星香一郎[アカホシコウイチロウ]
1965年、福岡県北九州市生まれ。熊本大学工学部出身。システムエンジニアなどの仕事につきながら、小説を執筆。「虫とりのうた」で第41回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
61
赤い蟷螂の話を聞いたものは死ぬ。そんな都市伝説によって大学時代友人たちを失った主人公。数年後社会に出た時、再びその噂が彼を襲う。前作がほぼ純然たるホラーだったのに対し、今作はミステリとしての側面が強く出ているように思う。それと同時に都市伝説を巡る謎一つに主題が集中した為か、前作の冗長さが無くなって小説として引き締まった感じもするし。「呪い」によって定まった寿命、それを覆さんとする話は『リング』始め数多いですが、本作はそれらとはまた違ったアプローチがされていて独特の地歩を占めているようにも思えました。2023/01/23
そのぼん
15
昔のある出来事と、ホラー的要素の混じったミステリーでした。 日本独特の粘着質な怖さみたいなものがあって、なかなか不気味でした。2012/06/01
MarsAttacks!
12
ありがちな都市伝説に呪われ、それを解こうとする主人公。本当にベタなホラーなお話ですが、不可解な出来事が物語の後半につれ、明かされていくさまはミステリーとしても面白いですし、作者の描写がなかなか怖いです。GW天気も良く暑いぐらいでしたが、これを読んでちょっと背筋がすぅーと・・・2017/05/06
じゅんぢ
10
前作よりもホラー度はアップしていると思う。最後がやや失速しているけどそこも含め面白かった。2017/06/26
ソラ
6
内容(「BOOK」データベースより) 赤い蟷螂を見た者には必ず災いが降りかかる―。大学生・赤井雅彦の周りで飛び交う噂。あくまで噂だとたかをくくっていたなか、それに関わった友人たちが不可解な死を遂げる。次は自分ではないかと恐怖におののきつつも時は経ち、そのことを忘れかけていた頃、再び赤井の周りで不審な出来事が起こり始める…。 2010/03/02