出版社内容情報
「零崎一賊」――それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。二人の出会いが、そして語られることのなかった京都連続通り魔事件の真相がついに明かされる! 零崎人識の動機と、その無惨なる結末は……!?
西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他
竹[タケ]
著・文・その他
内容説明
「零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。死んだ人間みたいな目をした少年と、顔面刺青の殺人鬼。二人の出会いが、そして語られることのなかった京都連続通り魔事件の真相がついに明かされる!零崎人識の動機と、その無惨なる結末は…!?新青春エンタの最前線がここにある。
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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くろり - しろくろりちよ
83
『人間』シリーズ最終作。『戯言』シリーズのスピンオフ、零崎一賊のお話。『人間関係』は四冊同時刊行だそうです。【出夢】→【伊織】→【双識】→【戯言】コンプ!※ネタバレ注意※京都連続通り魔事件。智恵ちゃんとか木賀峰助教授とか魔女七々見とか刑事佐々さんとかが関係して来るとか。てか戯言遣い出てこないじゃん…びっくりです。「殺して解して並べて揃えて晒してやんよ」の意味をやっと知れたというか…可愛いモノ探してるじゃん。見つかるといいね。見つかったのかな。八年後、人識くんが生きてるって知れただけでも嬉しかったけどねっ。2012/02/11
流言
64
五年ぶりに再読すると、だいぶ印象が違った。当時は『零崎の異端ならぬ極端』をキャッチコピーにする人識が目的のために人を殺すだなんていうのは設定も後付けがいいところだし、それじゃあ殺された人も殺され甲斐がない! と思っていたけれど、今読み返すとたまたま殺人鬼として育てられてしまった少年の青春小説だった。ともかく、きれいなおねーさんがたくさん出て来て楽しかったです。イエー。クビシメロマンチストだとクールなおねーさんであまつさえお弁当さえ食べさせてくれた佐々さんが内心戯言遣いにビビりまくってたのが可愛かったです。2015/05/11
ちはや@灯れ松明の火
58
そうだ、京都、行こう。風薫る皐月、モラトリアム殺人鬼の自分探しの古都紀行は所により血の雨が降るでしょう。渡る世間に殺人鬼、一般人たちとの生死紙一重のささやかな遭遇。答えを探していた、識ろうとしていた、だから殺めた、そして出逢った。表と裏、歪んだ鏡に映る近くて遠い虚像、戯言という真理、無関係という関係、断続という継続。変わりたいと思う気持ちが自殺ならば、変わらないことは生きていくことに繋がるのか、それもまた戯言。人も鬼も、自分以外の誰かにはなれない。だから自分のままで生き続けていく。今日も、未来も。2010/06/09
そのぼん
40
今回は比較的普通の人間が出てきたので安心しました。さくっとグロいシーンも出てきますが(笑)。文章表現が独特でした。2012/11/11
ぺぱごじら
35
「関係」を語るべき当人を出さずに、関わった人達の印象で表現することによって、相互関係がよりくっきりさせる「人間関係」の連作。「懐かしのひと」に必ずしも会えないのは少し残念かもしれないけどね。ただ確かに人識が言う通り見たくなるよね「心」って。例えば「クビシメロマンチスト」を読めば、さっささんが思ってるより戯言くんはあの時、色んなことを考えてた訳だし。ラスト部分で「あぁ・・・」と少し嬉しくなる感じですね。・・・ふふっ、ゴスったんだ(笑)絵で見たかったな。2010/03/28