内容説明
「島々の花輪」と称される美しい島・モルディブ。人気リゾートホテルの客は年の差夫婦、離婚寸前の新婚夫婦、双子の老女など他人に言えない秘密を持つ面々ばかり。四か月後、伊豆で再会した客たちはホテル従業員だった石野の撲殺事件を推理する。大学院生の彰は恋愛推理小説家の姉・渚とともに、意外な真相に突き当たるが―。
著者等紹介
森福都[モリフクミヤコ]
1963年山口県生まれ。広島大学医学部総合薬学科卒。’96年に『薔薇の妙薬』で第2回ホワイトハート大賞優秀賞、『長安牡丹花異聞』で第3回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬ
17
☆3.5 石野沙織が想定外に悪だった。けど後藤克則がさらに悪。なまじイケメンなだけに調子こいたかコイツ。稲本実香の無念さはいかばかりだったでしょうね。一方で祥子の独白もインパクト大でした。テレビに出ているオネエの皆さんは口調も態度もさばけている人が多いけど、実際はこの祥子みたいな自信なさげなタイプは多いのだろうな。宇佐美渚(30)のファッションはピンク〇ウスのイメージです。これで地声が甲高いとなればそりゃ目立つわ。2025/04/15
むつぞー
3
すごく2時間サスペンスドラマっぽいです。 そのパターンで書いてみましたってとこかな? もうちょっとはじけて、徹底的なパロディー風にしてもらうと楽しかったのではないかと思います。 姉にもっと弟が振り回されてもいいと思うし、もっとテンションが高くてもいい…。 作者の持つ品の良さとか、落ち着いた感じがコミカルな話にしきれなかったように思えます。 ミステリとしては面白いものはあると思うんだけど、地味な作品となってしまってるのよが、残念だしもったいない~2009/11/28
ハチ?
2
同じ作者の『ご近所美術館』が好きだったので、手に取った。 メインの二人のキャラクタは好きだし、事件の絡み具合や真相が面白かった。 推理が警察の情報提供で進んでいったのが非現実的だと気になり、残念。2016/09/12
ao
2
面白かったには面白かったんだけど…すっごく薄味な感じ。でも、他シリーズがあったら読んでしまうと思う。(笑)2014/02/15
はる
2
恋愛推理小説家、宇佐美渚と弟の彰は、モルディブ旅行で世話をしてくれたホテルウーマンの石野が、日本で殺害された事を知り、現場へ乗り込む。 姉の渚の奔放ぶりに、理知的な弟コンビがなかなか笑える。 犯人動機は、後だしっぽくて少しズルいとは感じたが、面白く読めた。2013/12/09