内容説明
てっちゃん・リョーチン・椎名―。彼らは上院町に悪名を轟かすワルガキトリオ、通称「イタズラ大王三人悪」!三人は山で神隠しにあってしまった友だちを捜すため、街はずれにある謎の薬屋“地獄堂”のおやじの力を借り、「神の国」を目指すことに…!(他三編、未収録原稿二編を収録)。
著者等紹介
香月日輪[コウズキヒノワ]
和歌山県生まれ。『ワルガキ、幽霊にびびる!』(日本児童文学者協会新人賞受賞)で作家デビュー。『妖怪アパートの幽稚な日常(1)』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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再び読書
45
ご存知三人組の活躍も三巻目に入った。香月氏の子供や生き物に対する向き合い方に心を揺さぶられる。また最後の話の切なさに、またもや電車ので中で読むべき本で無い事を思い知らされた。ええオッさんが鼻を、ズルズルさせているのは、今の花粉の時期しか誤魔化せない。危ない、危ない今後は注意しましょう!返す返す香月氏の逝去を残念に思います。まだまた今の子供たちには香月氏の紡ぐ話が必要に感じられる。しかし、この人の事だから、空から子供たちを見守ってくれているかもしれませんよね!2016/04/04
吉田あや
40
便利になっていく暮らしの中で自然への畏敬の念を忘れ、自分の見知った世界だけがすべてだと思い上がる。今回も人間の様々な業をテーマに語られていく。天上には瞬く星々、地上には何百もの飛び交う蛍。クリスマスツリーのように輝く光の風景。見渡す限りの田園と森の緑、木々の匂い、青い空にキラキラ流れる川。自然の中での生活もより濃く描かれていて、本当の豊かさとは何か、何を考え、何を大切に生きていくべきか、本質に向き合う時間をくれる。誰かの笑顔を想い、ささやかな幸せに感謝する気持ちを忘れず大切にしていこうと改めて思った。2014/04/22
ヒロ@いつも心に太陽を!
39
内容盛りだくさんな第3巻!漫画3冊分の原作だったのでお腹いっぱいな感じ(*^∇^*)ここでとうとう漫画の6巻(現時点で最新刊)の原作に追い付いてしまったので4巻からは読んだことのない話ばかりなのがとっても楽しみ!!流華は原作でも気が強いなぁ(笑)でも一番最強なのはカンナかと…もう少し日向に優しくお願いしたい〜さすがに日向をはたくのが本当ならちょっと(>∨<;)2013/09/15
Penguin
36
【図書館】月代と日向の話にはやっぱり号泣… そして、カンナの懐の広さにまた号泣… 拝くんの今後の登場に期待♪ 介護の話は自分が働いていたし、同じ様な環境を目にしたこともあるだけに、読むのが苦しいくらいだった… お年寄りの気持ちを汲み取ることが出来る、てつしにはそのままでいてほしい…2012/05/02
シロうさぎ
21
今話は、環境問題に老人問題、教育問題など、さらっと読める割には結構内容が深かったかも。私の一番好きなのは、その意に反して魔女の転校生かしら。1巻2巻までは、子供向きの文節にお話と感じたのですが、今回は、まじ読みしてしまいました。新しく奇妙な仲間も増えて、これからさらに楽しくなりそう。 2014/02/03