内容説明
あなたの側に異界への扉開いてます―。メフィストの「お題」をミステリの名手が華麗に昇華。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
39
何せ 忍び寄る闇だからそれぞれ深い闇が…はやみねかおるは別でしたが。中でも「シュガー・エンドレス」は怖い!糖分過剰摂取 恐ろしすぎ(⌒-⌒; )日々食べるものを用意してもらうということは、悪くすると自分の生命を握られることになるなんてなぁ。。おお コワ!2018/02/04
藤月はな(灯れ松明の火)
8
子供のころからファンであるはやみねさんの作品は事件の面白さの中に優しさを含んだ作品でほのぼのとしました。しかし、フェティシズム・ホラーは怖かったです。西澤さんの作品は読んでいて人間の欲望が絡んだ話に寒気がすると同時に胸焼けがしました。真梨さんの作品は「いや、それは気持ち悪いし、分かりにくいよ!」と突っ込みながらも最後に現れた人間の隠された狂気にぞっとしました。北山さんの作品も裏の真相に戦慄せざるを得ませんでした。2010/06/02
しろ
6
☆7 6本の短編がありどれも面白い。ちゃんとそれぞれに著者の特徴が出ているので期待どおりに楽しめて読みがいもある。一応テーマを決めて書いてるけど、その上で個性的に描いてるのはさすがだと思う。特に北山猛邦、真梨幸子、西澤保彦の作品が良かった。真梨さん、西澤さんが描くホラーはどちらもいやらしいポイントをついてるからムズムズと怖かった。北山さんの都市伝説ものはミステリとしても良くできてるし、最後の一言の衝撃がピカイチで秀逸だった。一人でもお目当ての作家がいれば読んで損はないはず。2011/06/19
べる
5
初野・西澤目当てで手に取ったが、どれもなかなか面白かった。初野氏はやはり奇抜な設定で読ませてくれる作品だったが、ページ数の関係か、終盤の急ぎ足でやや消化不良に終わった点は残念。フェティシズム・ホラーの二作はどちらも怖くて秀逸。北山氏のラスト一行の黒さには息を飲んだ。2009/04/02
典型的なあだ名
4
「僕のSF」、「フェティシズム・ホラー」、「都市伝説」の3つのテーマでそれぞれ2編ずつ収録されている.一番のお気に入りは『トライワイト・ミュージアム』。でも、一番印象深いのは他の作品。お化けよりも生身の人間のほうがよっぽど怖いと思い知らされた気がした。2014/05/24