講談社ノベルス
書物迷宮(ル・ラビラント)

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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061826168
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて世には出せない危うい本を手に入れる、書物狩人。スペイン内戦に斃れたロルカの詩集、各国情報部が狙うポズナンの書物、国家機密を匂わす満鉄の時刻表。書物狩人だけが、稀覯本に隠された物語を読み解ける!すべての愛書家に捧ぐ、必読の書。

著者等紹介

赤城毅[アカギツヨシ]
1961年東京都生まれ。98年、『魔大陸の鷹』(三部作)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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神太郎

29
書物狩人の続編である。今回も表に出ると政治的社会的な面で色々と不都合が起こってしまうかもしれない厄介な本を巡って話は展開される。その当時に見つかっていたら……というロマンもあるが、勿論その本に隠された関わった人々の思いなんかも上手く描いている。結果依頼者の意図しない展開にもなっていくのが面白い。政治的な部分はややこしいと思ったけれども、良い塩梅で描かれてるので良しとしよう。機密文書なるものがあるのだから、やはり表に出てまずいものってのは沢山あることだろう。裏で書物を巡って暗躍する者達がいてもおかしくはない2020/06/26

藤月はな(灯れ松明の火)

26
アメリカなどの1巨大国家による利益のみを考えた建前もひたすら、保身に徹しようとした臆病者の狡猾さも欺き、書物を愛する人々などには温情を与える書物狩人が素敵です。個人的なお気に入りは素晴らしき叡智は何も書物になるものでもないということを知らしめてくれた「書庫に入りきらぬ本」です。あの叡智に出会えた書物狩人は本当に幸せ者ですね^^6月には新刊も発売される予定なので楽しみです。2011/05/07

ao

19
やるなぁ…ル・シャルース!などと生意気にも思ってしまった。本棚に入りきらない本のお話と、愛される娘のお話がとても好き。ロルカの詩集にも興味がわいたが、ここに出てくる土地にも行ってみたい。すごく興味が広がる小説だ。それと、ピカソのゲルニカが観たい!!!2013/03/06

kochi

18
ドイツの田舎町を走る時代物のイセッタ(戦後ヒットしたイタリア企業による中型バイクエンジン採用の超小型の車で、軽自動車のおじいちゃんか?)の前に飛び出してきた曰くありげな少女を保護したル・シャスール。隠れ家に忍び寄る謎の影は何を狙うのか… シリーズ初期作品のせいか、主人公の書痴としての側面が強調されていて、また、紹介した書き下ろしは、書物に対する全幅の信頼を置く姿勢がはっきりしていて、18世紀の啓蒙主義か!というぐらい清々しい。9割は真実であるということだが、どこが嘘なのかと考えながら読むのも楽しい。2022/12/11

みっちゃん

16
あー、面白かった!今回は割と戦争に絡んだ書物の謎が多かった。欲を言えば、ル・シャスールの銀髪の理由や恋愛絡みの話も読みたいけど、次巻以降にそういう話はあるのかな...?しかし「ビブリオ古書堂」もそうだけど、古書マニアの人たちって、本当にお金に糸目はつけないと言うか、大変ですよね。2015/01/23

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