内容説明
渓谷を走る７両編成の列車から、６両目だけが抜きとられ、３６人の乗客と共に消えた！巨額の身代金の受け渡しに寝台特急「日本海２号」が指定され、日本海沿いを走る列車に異変が続発。同じ男が二度列車に飛び込み自殺をし、あろうことか轢断された胴体だけが車内を歩く！大トリックの連打、逆転また逆転。
著者等紹介
阿井渉介［アイショウスケ］
昭和１６年中国北京生まれ。早稲田大学文学部卒。テレビドラマ・シナリオライターを経て、第３５回小説現代新人賞受賞。二十数冊の推理小説と数冊の海洋冒険小説を書く（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
15
列車１両まるごと消失、３６人の人質、誘拐された元国鉄職員と消えた猟銃、身代金受け渡しに指名された人物、受け渡し列車で起きる事件など前半にテンポよく提示されていく謎は面白かったと思います。物語としても読みやすくドンドン読んでいけますがちょっとトリックが・・・。まああのトリックとは別の物として考えたんでしょうけど少し無理がありすぎるかな～（笑）あのトリックはあの探偵シリーズではない気がする。同じ作者のノンシリーズであったような。アニメでは確かにやっていたけど（笑）2012/10/09
シアン
7
(図書館本)鉄道ミステリ。車輛が忽然と消える、なんて衝撃的な事件だけれど、解決はやや力業。でも、文章は読みやすくて、昭和の刑事の苦悩は読みごたえがある。2015/06/21
iwaken
5
★★★★☆2017/01/29
ソルト佐藤
3
10数年ぶりに復刊してから、さらに数年してから読む（笑 列車消失のトリックより、胴だけの死体が歩くトリックの方がばかばかしくて好き（笑 ただ、動機があんまり理解しきれず。国鉄マンの誇りの部分は？？？ 時代なのか、お金をかせぐということを大切にしていないので民営化になったわけだしなあと思ってしまう。それはそれとして、やはり本格ミステリのノベライズの表紙は辰巳四郎先生でなくてはと思ったりする。2016/05/02
くみお
2
ラスト数行、爆笑。こんなこと言ってる人いた。発表後長い時を経て、バカミスへと発酵された怪作。７０点。2013/01/02
