内容説明
「二つの箱のどちらかを開ければ上階への扉は開かれる。但し正解は一つ、不正解には死の制裁が」般若の面を被る謎の男に集められた男女6人が、密室と化した25階建の極秘施設から脱出するため繰り広げる極限の二者択一ゲーム。彼らはただ運を天に任せるしかないのか、それとも正解の箱を選ぶヒントがどこかに隠されているのか?天国と地獄の究極選択S・S開幕。
著者等紹介
矢野龍王[ヤノリュウオウ]
昭和40年、東京都生まれ。早稲田大学理工学部卒業。『極限推理コロシアム』で第30回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリスビー
22
25階建ての施設からの脱出デスゲーム。各階には箱が2つあり、不正解の箱には死の罠が。最初は怖いだけでしたが、宝箱にゲーム性が見えてからはどんどん面白くなりました。ルール変更あたりが一番緊張感ありましたが、その後はちょっと惰性で進んだ感もありますね。しかし「盾」があっけなく死んでいくのは悲惨を通り越して滑稽でした。ベビーフェイスと真冬の死だけがリアルでした。ラストはちょっと冗長だったかな。最後のオチは途中でわかってしまったので残念。2013/07/03
伊瀬有佐
16
【図書館借本】箱を開ける時の緊迫感、もう少し描写してくれても良かったような気がする。生死がかかってる状態で、みんな潔さすぎる。般若の隠れ場所は大体予想ついた。はっきり明記されてないけど、多分あってるはず。/表紙の二人は男女だと思ったんだが、姉妹だったのか。それにしても内容をシンプルに表したタイトル。折り返し部分の式が判らんのですが(ぇ2011/03/04
六
6
施設でずっと育った二人。いきなり現れた般若の面をつけた人に襲われる。目が覚めると職員は殺されていて、、、、2010/11/06
1O3O
5
ハァ、なんという面白さ。山田悠介先生が世間で受けて、龍王様が受けない理由が分からない。この安っぽさ、このツッコミどころ満載感、そしてゲームのアイテムをコンプリートしていくようなワクワクさ、全てがいとおしい。間違いなく矢野龍王の最高傑作。昔読んで楽しんだ、にゃんたんのゲームブックみたいな本をクリアしていく懐かしく楽しい気持ちがフラッシュバック。登場人物の名前のセンスといい、宿敵「般若」の行動といい、何てチープなんだ!(誉め言葉) この本を読んで同じような読後感を持つ人と仲良く出来たらいいですね。2010/09/15
hiroy
4
矢野祭第二弾。ある施設で育てられた異形の少年少女達。突如施設が占拠され、彼等に初めて外の世界へ出るチャンスが与えられた。各フロアにある二つずつの箱。一つは開けなければ上階への扉は開かない。ほぼ1/2の確率の致命的な罠をくぐり抜け25階建てのビルを脱出できるのか。仲間は6人。ちょっと分が悪いw 今回も素敵な設定だがよく考えたら運任せ。パズルやゲームっぽくて一気読みだけど、施設の存在理由と般若の実験目的が最後までよくわからない。設定を活かすためだろうが普通人でも問題ない。般若の隠れ場所は理解してから笑ったw 2012/05/03
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- 和書
- 雨月物語 ちくま学芸文庫