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Kodansha novels
書物狩人(ル・シャスール)

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061824874
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する。その存在は謎に包まれ、彼らの活動が表に出たことは一度もない―書物狩人。バチカンから獲得を依頼されたギリシア語写本やナポレオンの旧蔵書…。書物狩人が鮮やかに稀覯本に隠された物語を紐解く。

著者等紹介

赤城毅[アカギツヨシ]
1961年東京都生まれ。98年、『魔大陸の鷹』(三部作)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

49
あらすじに惹かれて手に取りました。頼まれればどんな手段を使っても稀覯本を手に入れる書物狩人。それらの本には大変危険な秘密が隠れています。史実に上手く絡めて大変よくできた設定でありストーリーだと思います。ただ、世界史が苦手な私には史実に絡めてもらってもあまり興味を持てずに本自体も読みにくく時間がかかり、また最後まで目を通してもほとんど残りませんでした。世界史が得意な読書家さんならきっと楽しめるのだと思います。シリーズではありますが残念ながら私はそういうわけで一冊で打ち止めです。2015/01/23

ntahima

44
どうしても買ってしまう本がある。本が重要アイテムとなっている本。実はH・P・ラヴクラフトの神話体系も禁断の書を巡る物語。作中本が出てくるだけで買ってしまうのであるから玉石混交、外れも多い。さて書物シリーズの第一作である本作。「諸国の政府や大企業などの依頼を受けて、世間に出れば大事になりかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法問わず、あらゆる手段を用いて入手して来る『書物狩人』」という設定や良し。但し、肝心の書物狩人のあざといまでの慇懃無礼さが生理的に合わない。寧ろ何故こういう人物設定をしたのかに興味がある。2011/06/15

神太郎

28
世に出れば、国家や政治、歴史をも揺るがしかねない本をどんな手段を使っても手にいれる存在がタイトルにもある書物狩人である。本作に出てくる本は確かにそれが明るみに出るだけで不都合な真実が露呈してしまいかねない曰く付きばかりだ。ドンパチはないが、物語の中心にある書物にどういう意図や思惑が絡んでくるのか。徐々に語られる部分は実にスリリングである。本を読むことだけでなく、「本自体」が好きな人には本当にたまらない。確かに古典本がたどる歴史(何年何版等)を細かく見ると本当に煩雑でまるで人生と一緒って思う。面白かった!2020/04/08

うめ

26
本が好き、というよりも、読書が好き、な私には正直未知の世界。薀蓄も含め、面白く読めました。世の中にはまだまだたくさん本があるなぁ、原文で読めたら良いだろうなぁ、なんて思いつつ、教養の本よりも娯楽の本を読み漁る日々。多分私は今後も、読んだ本は、本当に読み返すものを除いては、誰かにあげちゃう手離し派で。コピー本だろうが、文字と内容が同じなら満足する、やっぱり、読書、が好きなタイプなんだなって再確認できましたよ。2016/05/19

藤月はな(灯れ松明の火)

26
書物中毒と言うには程遠い身なのですが読みました。書物は人に知恵を与えるが人を滅ぼし、国家組織を転覆しかねない魅力と危険性をはらんでいる。まるでエデンの園の林檎のように。それでも人は書物を知識欲や守るべきもののために記し、読み、内蔵していくのだろう。各話に潜まされたキーワードや用語に思わず、ニヤニヤせずにはいられませんでした。そして本たちの描写には思わず、咽喉がなってしまいます。それにしてもレディBのように素晴らしい書物に関する情報量を記憶して諳んじられるなんて尊敬に値します。2011/03/30

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