内容説明
森林の中に佇立する“伽羅離館”。“超能力者”神居静哉の別荘であるこの洋館を、7名の人物が訪れた。雷鳴、閉ざされた扉、つながらない電話、晩餐の後に起きる密室殺人。被害者が殺される直前に聴いていたラジオドラマは『τになるまで待って』。“ミステリー”に森ミステリィが挑む、絶好調Gシリーズ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
K
52
Gシリーズ3作目は綾辻行人さんぽい山荘の密室殺人事件。犯人がはっきりせず謎解きはイマイチだけど真賀田四季が絡んできてこれからどうなるか楽しみ。2017/09/21
KAKAPO
47
Gシリーズも3巻目で、いよいよ森先生得意の建物ものかぁ~(・・?と期待したのですが、φ、θに勝るとも劣らない(?_?)裏切られた感に溢れる作品でしたヾ(- -;)。今までに登場した建物トリックは、バカバカしい仕掛けながらもスケールの大きさがあり、感心しましたが、今回の仕掛けはチープ過ぎて悲しくなるほどでした。所々に真賀田四季の名前が散りばめられ、情緒もへったくれもありません。Gシリーズのコミカルな主役たちも、萌絵や犀川先生に留まらず、睦子叔母までが登場して場を乱してしまっては、影が薄くなってしまうのです。2016/07/26
akira
41
Gシリーズ第3段。 深まる謎。雷鳴轟く深夜の館。そして、いきなり下書きが自動保存されるようになった読メ(関連なし) まだまだ、裏に巨大なものがある空気。シリーズものって、通しての謎とか伏線が面白いけど、今回も謎が謎を呼び、想像力をかき立てられる。前回は重厚な事件モノって感じだったけど、今回は館モノらしく。そして、見え隠れする彼女の足跡。 しかし、今回は大人な関係が実に。以前は会話での応酬だったが、Gでは趣向が変わったかな。 「接触したのはマイナス時間後の将来と予測できる」 2013/09/05
星群
33
シリーズ3。φ、θ、τ…これは、あの彼女の大きな陰謀が後ろにあるようで、何だか怖くなってきた。あの、二組の今後も気になるところ。2014/07/22
佐島楓
26
Gシリーズ第三弾。今回は館物。久々に犀川先生がメイントリックを看破します。「あの人」の名前はここでも登場。何を考えているのやら、ますます謎は深まるばかり。とりあえず萌絵ちゃんと犀川先生がそういうこと(?)になっているらしいということがわかっただけでもよかったかな。2012/11/30